滲む空





忙しい人の波を掻き分け避けて
雨に濡れた道を無意識に踏み締める


部屋に戻り静かに腰掛け横たわる
大きく息を吸い
小さく息を吐いた



私は私を過去に置いてきたんだ
いつでも



陰る空は晴れる素振りもなく
霧状の水の塊達が空を満たす


嘘偽りなく写したような空
どこまでも滲み始めた この空


今ここにいる人は誰?
誰なの?
ねぇ 教えて?


今分かる事は
恵みと言われる雨が この体の熱を奪う
それだけ


悩むだけ無駄だろう
でもここにいたいから悩む


過去に囚われて
明日に背を向けたまま


この身体
この思い
苦しみは
幸せは
誰の為?
教えて






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