単一元素(炭素C99.9%、窒素N0.1%〜0.2%)で構成された宝石ですが同じ炭素で出来ている石墨とはずいぶん違いがあります。ダイヤモンドの主な色は無色黄色・褐色・緑色・橙色・ピンク色等があります。
4Cとは、カラット(Ct)重さ、カラー(Color)色、カット(Cut)研磨、クラリティー(Claity)内包物。
しかしパーフェクトと表示されるものはほとんど無く、数カラット以上の製品は特に希少性が増すため等比級数的に価格が増大します。ちなみに1カラットとは0.2gのことです。
カットはダイヤの粉で長時間かけて研磨します。例としては1カラットの原石を35時間かけて0.2カラット位の製品が2個できます。輝きは全ての光線を反射するように設計された58面体のブリリアントカットが理想的です。カラーは無色(ホワイト)が基準で黄色から褐色になるほど安くなる。しかしファンシーカラーは珍重され 特にブルーは高価ですが、人工着色(天然は電流を通すが着色は通さない)が多いので注意が必要です。クラリティーはフローレンス VVS1,2 VS1,2 SI1,2 I1.2.3 ・・・・・
希少性は4〜6.3トンの鉱石から約1カラットの原石が得られ、その1/10が宝石用となるため1億分の1.4で、これは金の1/100です(金の含有量は1トン中約6g)。そして原石の世界平均は0.68カラットなので、製品になると0.16〜0.17カラットです。それですから小さな石でも自然の産物であり大きな石に劣らぬ配慮でカット・研磨されている。人工ダイヤはアメリカ・日本等で大量に生産されていますが宝石用は難しく経済性があわないのです。
古代インド人が始めて手にした石で今なお人々の心を捕らえて離さない地上の何物にも優る硬さと屈折率を誇り 時代を超えて憧れの的です。古代人は何物にも犯されない硬さを純潔と貞操の象徴とした。昔は王侯貴族の専有物でこれ以外の階層の所有を法律で禁じられていた。世界一の大きなダイヤ、カリナン530.20カラット(英国女王の王冠と王笏)は、アフリカの星と言われ、原石は3106カラットもありました。数あるダイヤモンドの中には持ち主に不幸をもたらすと言われたホープダイヤ(ブルー)は、現在ワシントンのスミソニアン博物館にあります。
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