7月のへえ〜

チリンという音が涼しさを誘う風鈴。もともとは、中国では占いの道具とされていたもの
 が仏教とともに伝わり、日本では魔除けとして使われていました。お寺の軒で見ら
 れる「風鐸(ふうたく)」がそれにあたり、ガランガランという、確かに鬼も逃げそうな
 音だったそうです。現在はポピュラーなガラス製のものから、南部鉄、小田原の鋳物、
 
また火箸や備長炭の風鈴もあります。お気に入りの音色を探してみては

 

数の話

一、十、百、千、万、億、兆までは誰もがご存じの単位ですが、これより大きい
単位を何というのか?徳川時代の学者 吉田光由の書いた「塵劫記」(じんこう
き)では次のようになっているそうです。
兆(ちょう)、京(けい)、垓(がい)、じょ、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、
正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由
他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)となるそうです。
ここまでくると何がなんだかわからなくなりますが、これは全て仏典から出ている
言葉だそうです。一生使わない単位だなぁ。。。


 カビの文化が長寿を生んだ

 日本人は、食品が大好きです。この発酵食品は、実に健康によく、長生きの妙薬のようなものです。納豆や味噌をはじめ、ぬか漬け、酢、酒、塩辛、カツオ節などの発酵食品には、さまざまな微生物が生きた状態で活動しています。
 発酵の過程で増殖する微生物は、胃や腸の調子を整え、ビタミンB類を作り出す、善玉菌のビフィズス菌を増やしてくれます。ビフィズス菌には免疫力をアップして、がんや感染症に対する抵抗力を強くする働きが知られています。また、生きた微生物は無数の酵素を生み、その酵素が私たちの体細胞を若返らせてくれるのです。これらの微生物食品を、日本人ほど大切にして、歴史的にもとり続けた民族は少ないでしょう。
日本人は、世界一の長寿民族ですが、味噌汁や納豆、漬物、カツオ節などを通して、毎日のように生きた菌をとり続けたことが、長寿の原動力になっているのは、いうまでもありません。
 東アジアに位置する日本列島は、湿度が高いために、カビ等の微生物が発生しやすいと言えますが、逆に、それらの菌類をうまく活用して、さまざまな食品を作り、病気に対する抵抗力の強化などに役立ててきました。例えば、日本人の食生活に欠かせない味噌は、1gの中に、酵母菌と麹菌、乳酸菌などの微生物が、生きた状態で100万個から1000万個も含まれています。また1gの納豆には、実に10億個以上の納豆菌がいますが、これだけの数の微生物を生きたまま食べることの出来る食べ物は、世界広しと言えども、納豆しかないのですから、すばらしいことです。