観戦報告のその前に、F1に対する思い入れについて少々薀蓄を...　

　幼稚園くらいのころ、プラモデル作りが楽しくて、よくサンダーバードを作ってました。(2号とジェットモグラばかりですが...折角作ってもお袋がはたき掃除の時に引っ掛けて壊してしまうという単純ボケを何回も繰り返すんで・・・)

その他では、特に車は幼少の身には比較的簡単に作れるのでいくつも作ってたものです。

でも、1種類だけなかなか手が出なかった車があります。それは、エンジンの細かい部品や細いアーム（サス）の先に

オープンホイールを組み上げていくという、子供には到底実現しにくい繊細さを要求されたF1カーです。

それに対する対抗意識からかF1というものにはその頃から興味がありました。もっとも当時はF1の情報なんて滅多に

入ってこなかった時代です。日本でも早くTV中継してくれないかな〜と思いながら小学校時代を過ごしていました。

 

　ところが、'76年のある日曜日の夕方、たまたまTVをつけた時に眼に飛び込んできたのが富士スピードウェイで開催されていた日本GPだったのです。”わぁ〜、（中継の）最初を見逃したぁぁぁ〜!”と後悔しながら、マリオ・アンドレッティのJPSカラーのロータス（ウィングカー）やマルボロカラーのジェームス・ハントとジョディー・シェクターのマクラーレン、

”たいれる”とひらがなで書かれたステッカーが貼られた6輪ティレルの勇姿に見入ったものです。

 

　その後も日曜がくる毎にTBS系のTV欄を調べたものですが、日本GPは最終戦だったようで、しばらくTV観戦は

出来ませんでした。待ちに待ってようやく見れたのは'77年開幕戦のアルゼンチンGP。カナダ国旗の赤いカエデの

ステッカーが特徴のウルフがデビュー・ウィンを飾ったのが印象的でした。その後もTBS系で放映してましたが、当時は

日本のF2中継の後にダイジェスト版で数戦分まとめての放映だったような記憶があります。

 

　で、'77年日本GP。富士スピードウェイまで行きたかったのですが、当時は今みたいにインターネットなんて無く

チケット入手に関する情報すら簡単に入手できず、また小学生の小遣いでは限界がある訳で、仕方なく諦めて

TV観戦でした。ヴィルヌーブのフェラーリと6輪タイレルのピーターソンの1コーナーでの接触事故は衝撃的でした。

いきなりバラバラになって煙を立ち上げながら転がっていたフェラーリのエンジンの映像が飛び込んできたからで、

”こりゃドライバー逝っちゃったなぁ”と感じられたくらいのクラッシュだったのです。

　幸いにも両ドライバーは無事でしたが、立ち入り禁止区域に入り込んでいた人が巻き添えで亡くなられたことも

あり、翌日の一般紙でも大々的に採り上げられていたのを良く憶えてます。

　そして、ご存知のようにその後10年間、日本でF1が開催されることはなくなったのです。

 

 

　でもホンダが第2期参戦を始めウィリアムズと組んで優勝しはじめ、更に日本人初挑戦として中嶋悟さんが

パーマネントドライバーとしてキャメル･ロータスから参戦したこともあって、F1ブームが起こったわけで。

　もうこれは見に行くしかない!!と思ってましたが、なにせ観戦料金の高いこと!!　鈴鹿までの旅費や宿泊費も考えると、とても電車で行く気にもならず、社会人になって収入が安定し、長距離運転でも疲れない車を買うまでは鈴鹿詣では無理だったわけで。

 

　そして、ようやく条件が整ったのが'90年でした。その後残念ながらまた10年ものブランクが出来てしまいましたが、

'00年のマレーシアGP以降、毎年見に行ってます。

一瞬期待された方、ごめんなさい　m(__)m

なにせ手持ちの古いIXY DIGITALでは、シャッターを押しても反応するまでのタイムラグが大きく、その間にF1マシンは走り去り、アスファルトしか写らないからです。　(ToT)

＜写真の腕が無いこともありますが、でも昨年一緒に見に行ったカメラ小僧氏もデジカメやそれなりの一眼レフで何本も撮っていたのに、ほとんど失敗していたようなので＞

 

今年('04年)も既にチケットは買ってあるので、今年からはもうちょっとまじめに撮影していきたいと思ってます。

（このHP、こんなセリフばっかりですね　(爆)）                  　　　　　　　　

                                                                              in May/08

                                                                               (祝琢磨バルセロナ予選３位!!)