いくつかの所で話を聞いてみたのですが、 どうもサマルトリアの王子は能力的に不評らしいです。 (容姿性格面においては、好む人はそれなりにいるようですが・・・) というわけで、どのへんが頼りないのか考えてみました。 ちなみに、よく挙げられる彼の難点を調べてみると、次の2つが大きいようです。 1、能力が中途半端 2、よく倒される では順番に弁護していきましょう。 ・・・の前にひとつ言わせて下さい。 「サマルトリアの王子は(呪文も使える戦士)じゃなくて (武器も使える魔法使い)です!」 私はこう思うのですけどどうなのでしょう? ここでの誤解が不当な評価につながってるような気がしたので・・・ 弁護1:能力が中途半端 ロトの子孫3人のバランスを考えてみましょう。 ローレシアの王子は戦士系に、ムーンブルクの王女は魔法系に、 それぞれ特化しています。 それぞれの分野において、本職であるこの2人を抜いてはまずいので サマルトリアの王子はその間の能力を求められます。 このあたりが「中途半端」と呼ばれる理由だと思うのですが、 良くみるとサマルトリアの王子は彼なりに得意能力を用意しているのです。 それも状況の変化に合わせて! では、彼の能力と活躍の場所を見てみましょう。 仲間になりたてのころ: 色々な種類の呪文の修得に励んでいます。 まだ王女がいないので、覚える範囲も広く浅くなのでしょう。 また、ときどき思いだしたかのように「ちから」が急成長することもあります。 王女が加わるあたりから: 派手な効果のある呪文は本職である王女にゆずり、 彼は移動系の呪文を修得してゆきます。 逆に王女のほうは戦闘中の呪文を覚えていきます。 出番の差こそありますが、役割は重なっていません。 船で世界をかけめぐるころ: 王女も戦闘中の呪文が一段落したらしく、移動系の呪文を覚え始めます。 王子と共通の呪文があることから、移動中の呪文を教わったのかもしれません。 この時期も後になってくると、王女もだんだん丈夫になってきて、 サマルトリアの王子とHPがほとんど変わらなくなってきます。 (場合によっては抜かれます!) 王女にそこまで迫られてしまうなんて、何をやっているのかと疑問に 思う人もいるかと思いますが、彼のほうは移動系の呪文をそろい、 これから成長の方向転換を考えているところなのです。 急には変えられないので、少しおやすみといったところでしょう。 紋章も集まってきたころから: このころから、サマルトリアの王子はひとつずつ能力をみがきだします。 まずは呪文。 攻撃呪文の面ではMPの割に威力のあるものを覚えだします。 王女とくらべてMPが少ないのも、 消費が少ないのであまり増やさなかったのでしょう。 そろそろロンダルキア?: ロンダルキアの洞窟やその先で苦戦しているころ、 そろそろ呪文修得も終わりに近づいてきた彼は、 大きな問題になりつつあったHPの補強を目指します。 これでHPで再び王女を抜きかえすのです。 呪文の面でも、王女のイオナズンに対して、ザラキ・ザオリクといった 彼固有の強力なものを覚えてるため、そろそろ頼りがいも出てきます。 さらにそのあと・・・: 早い人はもうクリアしているかもしれませんが 呪文を覚えきってからしばらくすると、 今度は「ちから」やMPが伸びだしてきます。 武器・呪文の両方で2人に迫っていくその姿は、 成長が遅かったとはいえ両立を目指した彼の資質が花開こうとしているかのよう。 ・・・こう書いてみると、目立たないところで 結構頑張っていたんだと気付くでしょう? では、次いってみましょう。 2:すぐ倒されてしまう。 これは気のせいとか偶然とかじゃないです。 不幸にも本当に倒されやすいのです。 そのあたりのわけを語りましょう・・・ 最大の要因を挙げるなら、装備が弱い点でしょう。 ローレシアの王子には戦士のHPとロトの防具による圧倒的な守備力。 ムーンブルクの王女には、水の羽衣による呪文や炎への圧倒的な耐性。 しかしサマルトリアの王子には、これに匹敵するものがないのです! 力の盾くらいはありますが、人によっては全員に持たせますし・・・ 「呪文も使える戦士」としての丈夫さを期待されるための辛さに加え、 装備面での恵まれなさ・・・これが倒される原因かと思います。 装備が存在しないとなれば、彼自身を責めるわけにはいきません。 他の2人には強力な品が存在したことを感謝しつつ、 彼の辛さを理解してあげるのが良いかと思います・・・ 駄文: 本編で装備に恵まれないのなら、こっちで夢を眺めましょう。 ・・・というわけで、勝手に専用装備を想像しちゃいました(笑) ちなみにFC版です。 SFC版とは数値が違うのでご了承下さい。 武器 輝きの槍 かがやきのやり 攻撃力 20*2 技 2回攻撃可能。 道具で使うと、マホトーンの効果 必要度 ? ?????G ロンダルキアの洞窟突破後に完成 ロトの剣と同じ金属で創られたという槍。 時の流れとともに生まれた技術をもちいて生み出されたこの武器は 光の剣とは異なるが劣らぬ輝きを秘めるとともに、 隼の剣のごとき扱いやすさと隼以上の鋭さをあわせもっている。 鎧 神秘の鎧 しんぴのよろい 守備力 30 技 ダメージ呪文および炎への耐性: 受けるダメージを通常の約2/3に軽減 また、バリア地形からうけるダメージも同様に軽減する。 さらに、ザラキの呪文に対して、通常以上の耐性を持つ 必要度 ? 最終決戦前に入手 武器と呪文の両方を使いこなした英雄が、 その戦いのともとして選んだ身軽な鎧。 高い防御効果を授けるとともに、致命的な呪文に対しての格段の抵抗力を持つ。 駄追伸: 「輝きの槍」使用時のメッセージ サマルトリアの王子は輝きの槍を使った 槍から淡い輝きがひろがり あたりを包み込む (敵)の呪文を封じ込めた