2006エリザベス女王杯

・買い目
06feb1

06feb2

06feb3

06feb4

・短評

  アサヒライジング: 微妙に強い馬ですね。

  ヤマニンシュクル: もう言い訳は無しだ。

  アドマイヤキッス: ユタカマジックに期待。土曜日追いきりがどのような結果になるのかということにも注目しています。

  ヤマトマリオン: しんどい。ザ・しんどい。

  ソリッドプラチナム: 安部騎手で結果を残したのに…、なぜ?

  シェルズレイ: ルメール騎手への乗り替わりで俄然魅力的に見えてきた馬ですが、冷静に分析してみましょう。皆さんはルメール騎手をどのように認識されていますでしょうか。僕は、100%の能力をレースで発揮させる騎手と認識しております。気性難であったムード、バルク、メジャー、追い込み脚質であったハーツの能力をストレートにレースに向かわせているからです。よって、デットーリのように120%の力を引き出すかのような騎手だとは思っていません。今回のシェルズですが、我々は彼女の100%をすでに見ています。ローズSです。しかしそのレースにおいても、キッスにかわされているのです。ふっふっふっ、これでルメールも怖くない。

  レクレドール: 走ったり走らなかったりの馬だが仮に走ったとしてもこのメンバーではしんどい。

  スイープトウショウ: 前走時のマイナス12キロという馬体重が問題視されているようですが、この馬の平均的な馬体重からあまり差はなく気にするほどではない。ローテも昨年勝ったときと同じで問題なし。骨折明けの京都大賞典も準備運動代わりといった走りで勝ってしまったように能力の衰えもない。心配は何もない。

  ライラプス: しんどい。

10 キストゥヘヴン: この馬だけ夏を越して成長しなかったのだろうか。前2走は不利、外傷と力を出せなかった可能性があり、もう一度期待してみます。

11 ディアデラノビア: 4着候補。

12 ウイングレット: 秋華賞で差し込んで3着に来てから、その後先行脚質に固まったようだ。しかし、そのせいで二千以上のレースで踏ん張れなくなってしまったように感じる。無印。

13 サンレイジャスパー: しんどい。

14 ヤマニンメルベイユ: しんどい。

15 フサイチパンドラ: 無印だ。

16 カワカミプリンセス: ここも通過点なのか?

・総評

今回の予想の最大の焦点は3歳馬と古馬の能力比較であろう。
とりあえず、それぞれの有力馬を見てみましょう。

まず、3歳馬。
今回出走する3歳馬のすべてが秋華賞を使っており、その秋華賞が非常に好レースであったことから、そのときの着順を参考にしたいと思います。
 1着 カワカミプリンセス(休み明け)
 2着 アサヒライジング(休み明け)
 3着 フサイチパンドラ(万全)
 4着 アドマイヤキッス(デッショの競馬理論が正しければトライアルの反動で動けず)
 5着 シェルズレイ(自分のペースで走れず)
 6着 キストゥヘヴン(外傷)
おそらく、これより下の着順からの巻き返しは苦しいと思われます。ここから馬券の対象となる3頭を選ぶわけですが、1,2着の馬は今回もはずせないでしょう。問題の3頭目ですが、パンドラよりも上積みが見込めるキッスやシェルズ、キスに魅力を感じます。しかし、キッスとシェルズは過去に5回対戦して5回ともキッスが勝っており、余程のことがないかぎりシェルズの逆転はないでしょう。よって、シェルズは4頭目以下の有力馬となり馬券的に無印としました。

次に古馬。
まぁ、スイープは別格として、それ以外の古馬は府中牝馬Sを使って出走してきています。その中では、スローペースで遅仕掛けだったにもかかわらず勝ち負けに持ち込んだディアデラが1番強い競馬をしていたと思います。
ところで、僕はヴィクトリアMの予想の中での能力比較において、
 シュクル>ダンス>エア>ディアデラ
という結論を出しましたが、今から考えても正しい評価であったと思っています。シュクルが左回り×であると証明するサンプルがオークスだけだったので、それだけで左回り×というのは早計であろうと考えての評価でした。今回は右回りなので、改めてシュクルに期待します。以上より、古馬の能力比較は、
 スイープ>シュクル>ディアデラ>その他の古馬
となりました。

さてさて、いよいよ本題の3歳馬と古馬の能力比較となるわけですが、3歳馬の古馬への挑戦があまりなかったんですよねぇ。ソリッドプラチナムのマーメイドSとブルーメンブラットのクイーンSぐらいなんですよねぇ。いまいち力を出せていないソリッドで考えるのは困難であろうと思われるので、ブルーメンで考えてみたいと思います。
結論から申し上げますと、ブルーメンは3歳馬の中でキッスの次ぐらいの評価をされるべき馬だと考えています。僕はこの馬をオークスでは能力に、秋華賞ではローテに問題があるとして無印としました。結果的に着順は狙い通りだったのですが、オークスでの予想は間違っていたと思います。なぜなら、ブルーメンはオークスのレース中に多大なる不利を受けており、上位争いをしていてもおかしくなかったからです。コイウタが故障で競走中止した際に、ブルーメンの前にいたコイウタが壁となって4馬身ほど位置を下げてしまったのです。ハイペースであったため、いい意味で脚をためることができたとも見れますが、もろに受けてしまった不利であったためパフォーマンスを下げてしまったのは間違いありません。もし、4馬身前でゴールしていたならばキッスと4着争いをしていたことになります。このことから、キッスの次ぐらいという結論に至ったわけです。
で、そのブルーメンのクイーンSでの走りなのですが、昨年のデアリングハート、一昨年のシュクルほどではありませんがこの時期に古馬と3キロのハンデ差で0.8秒差なら善戦だったのではないでしょうか。ここまで考察をしてきて、おそらく3歳の時点ではシュクルとアサヒが同程度の力を持っているのではと僕の中では落ち着きました。
まぁ、実際に対戦していない馬同士の能力比較というのは難しいですね。とりあえず、シュクル≒アサヒということから「今年の3歳馬は古馬に通用するぞ」という方向で今回は予想してみました。

で、さらに買い目を絞っていくわけですが、カワカミが3着をはずすというのは考えられません。秋華賞のときのあの感動を覚えるほど恐ろしい末脚が、そう確信させてくれます。よって、ディアデラが馬券に絡むことができなくなり無印としました。
同様に、キッスとキスもスイープに押し出されて無印としないといけないのですが、土曜日の雨で馬場の内が荒れてしまいアサヒが沈んでしまった場合の保険として買っておきます。

そして最後に本命馬の決定です。
まぁ、カワカミとスイープのどっちかでしょう。
似たような着差で勝ち続けるカワカミには無限の可能性を感じますし、何もかも飲み込んでしまいそうな豪脚の持ち主であるスイープにかわせない馬はいないのではないかとも思います。
どっちなんだ…。
本命はスイープトウショウ。デッショは無敗馬が好きではあるのですが、それ以上に追い込み馬が好きなのです(これだけ考察してきて最後は好き嫌いなのかよ俺は)。また、馬場コンディションも外を通りそうな馬が有利そうというのもあります。
カワカミにはこの敗戦を糧に更なる飛躍を期待しています。
がんばれ スイープ
がんばれ カワカミ

相手にはアサヒライジング、ヤマニンシュクル、アドマイヤキッス、10キストゥヘヴン、16カワカミプリンセス。

どえらいレースですよ。
今年一番のワクワク感。
これほどの歴史的名牝女傑の対決はそうそう見れないでしょう。
ワクワク、ワクワク。
(2006/11/11の夜中)


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