「間質性膀胱炎」の患者さんたちは何らかのアレルギー体質を持ち合わせていると思われますし、膀胱のダメージ度や病態の進行状況やもともとの体質などの個人差も大きい上、微量の摂取でも過敏に症状があらわれるなど非常にデリケートです。
そこがNG食品を特定するのに非常に難しい部分ですし患者さん自身でも迷うところでもあるかと思います。
このHPでは食物アレルギーに関することと免疫に関すること、尿の酸性化を防ぐことを考慮したレシピを紹介しています。
多くの方々に当てはまりそうな注意事項、個人差があると思われる注意事項なども合わせて列記していきますのでご参考いただければ嬉しいです。
また、実践してみて良くなったり合わなかったりした場合には、今後の参考にさせていただきますのでお気軽にメールください。

NG食品を大別していくと
@膀胱壁の自己再生の不全によるため、免疫機能に関わるアミノ酸の制限
・・熟成チーズや燻製などの発酵物質、グルタミン酸ナトリウムが豊富な味噌・醤油・納豆などの大豆製品など
A辛味やソーダ、ハーブなどの刺激物の制限
B尿が直接に酸性に傾くかんきつ類(クエン酸など)やサプリメントのビタミンC(過剰摂取は尿中にそのまま流出)、酸味の飲み物(ジュースやワイン・レモングラス・やローズヒップティを含む)、酸味の食べ物(トマト・酢・ヨーグルトなど)の制限
C利尿効果により膀胱に負担をかけるカリウムの制限(利尿効果のビールを含む)
D痛みなどの知覚に関する物質であるヒスタミン・カリウム・カルシウム・ビタミンB12の制限
E酸性食品の制限(アスパラガスなど)
F種子(ナッツ類・精白していない麦や米・カカオ豆・コーヒー豆・大豆・小豆など)生命力のあるものは制限
G表示義務のあるアレルギー食品には注意
H肌に当たってかゆみを感じる食物・・納豆・山芋・桃などや粘りのある食物は注意
I青魚(かつお・秋刀魚・いわしなど)はすべてNG・・ヒスタミンが多い

複数関わっている食品はダメージも大きいです。
膀胱の急激かつ強烈な痛みのため周辺の筋だけではなく全身のまで緊張が走るため、その苦痛は正常な方には想像もつかないことでしょう。
麻酔下での尿容量の検査では正常な場合もあるとか。
膀胱が正常に近づけば、また、膀胱壁に対してダメージの少ない尿であるならば、自然に容量も増え頻尿も改善されていくことでしょう。
痛みの感覚がすでに複雑化していて問題点を特定することが難しい方が多いと思いますが、根気良く自分のできることから毎日の食生活を見直して欲しいものです。

間質性膀胱炎の食事
   IC diet
栄養士からのお勧めレシピ