AMATEUR GUITAR REPAIR

GH TAMURA

二台目のNo.60 ?(09)

 

 
 

 リサイクルショップのジャンクコーナーで兄が見つけて来ました。ボディー全体に細かなクラック(ウェザーチェック?)が入って中々渋いです。残念ながらネックにひびが入ってます。前のTAMURAと同じくペグヘッドの裏に60もしくは09の押し印があります。型番ではないようです。

 サイドは板目のハカランダ合板、バックはハカランダ、メイプルの3ピース合板ですが、サウンドホールから中を覗いてみるとハカランダの3ピース合板です?

 ネックのひびにニカワを塗りこんでみました。とりあえずくっ付いてるようですが、、、。

                     


 ネックの反りをトラスロッドでは調整できなかったので、サンドペーパーを使いすり合せをしました。0フレット付近で約1mmぐらい削りました。

 フレットを打ち直して完成しました。フレット打ち直し途中にネックのひびが広がってしまい、再度ニカワを刷り込みました。

 ナット、サドルを調整し弦を張って見ましたがネックのひびは広がってないようですが、、、。音出してみると、軽く弾いても大きな音が出ます。「枯れた音」というのでしょうか。バランスは中々良いようです。

 弦はエキストラライトを張っていたのですが、2〜3日張りっぱなしにしてたら、ひび割れてるところが、少し広がってきました。やはり補強しないとくっ付かないようです。

                     


 ノミで補強材を埋めこむための穴を彫り、黒檀の角材をタイトボンドで接着しましたが駄目でした。そこで割れてる部分を掘り込んでラワンの板をはめ込み補強する事にしました。(*トラスロッドの止め金の部分で折れてます。)

 

                 


 ラワン材だけではちょっと弱いかも知れないので、ローズウッドの薄い板をはめ込んで見ました。ナイフ、ペーパーで整形し、着色ニスで着色後ラッカースプレーで塗装しました。色合わせがうまくいかずむらができてしまいました。

                  


 音はイマイチ鳴ってなかったのですが力木を削ることで鳴りが良くなりました(YAMAKI YF‐150のように少し削りすぎたかもしれませんが?)。

 *詳しくはDGB Studioの「リペアー」=>「G H Tamura修理」参照*

 **ネックリセットして数年後、ヒール部分が外れボルトで止めてた様ですがヒール部分が割れてネックが外れてました。


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