AMATEUR GUITAR REPAIR

S.YAIRI YD302

初期物

 

 S.YAIRIのYD302初期物をリサイクルショップで見つけました。 

 チョット珍しいサンバーストでサイドと3ピースバックの左右はハカランダ合板でセンターはマホガニー(単板?)です。指板とブリッジがはがれかかってます。弦高は6弦12fで3mmぐらいでちょっと高いです。


 はがれかけていた指板とブリッジをはがしました。接着剤はニカワでしたが熱の掛け具合が悪かったのかTOPのスプルースが少々はがれてしまいました。トラスロッドは1フレット下に調整用ナットがあり、ロッドをぎりぎりに締めた状態(逆ゾリする方向)でセットされていました。

 TOPの塗装にキズも有るし、チェリーサンバーストがイマイチなので剥離材を使ってはがしました。トラスロッドはサウンドホールから調整するように変えることにしました。


 今回もナットから1フレット辺りまで空洞(トラスロッドが入ってない部分)が出来ているので埋木し、それからトラスロッドを接着しました。

 セラックでTOPの塗装をしました。まずまずの出来でしょうか?

 2弦が1弦、5弦が6弦のそれぞれのペグのポスト部分で干渉するので1弦と6弦のペグを外側に少しずらすようにしました。指板をタイトボンドで接着し、乾燥後接着面が汚くなったのでサンドペーパーで均してラッカーでタッチアップしました。


 ブリッジはニカワで接着しました。乾燥後クランプを外し、ピックガードを両面接着シートを使って貼りました。


 ゴトーのペグに交換するためもとのネジ穴を楊枝で埋めました。ナットを牛骨の物に替え弦を張って完成しました。弦高は6弦12fで2.7mmぐらいです。音は、昔から持っていたS.Yairiのイメージとは違ってガンガン鳴るという感じです。

  MonotisのYouTubeチャンネルに試奏動画アップしてもらいました。「S.Yairi YD-302改 試奏」


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