レコード会社評論

アニメ主題歌に対する各レコード会社の評価を自分なりに書き記したものです。レコード会社に敬意をこめているため、文章表現が多少固くなっていますが、気にせずに気楽に読んでください。また、普段あまり文章を書かないので、不適切な表現があるかもしれないことをご了承下さい。

社名 評論
日本コロムビア 人気アニメ歌手の堀江美都子や水木一郎、ささきいさお(佐々木功)を生み出した。今日まで東映動画、虫プロ、タツノコプロなどの作品を主にリリース。昭和40年代中期から昭和50年代同じく中期にかけては、アニメ主題歌のリリースがほぼ独占状態にあったなど、今日までのリリース数は他社を引き付けないほど膨大で他を圧倒している。

昭和41年の「コロムビアまんが大行進・第1集」を皮切りに主題歌オムニバスも頻繁に出しており、コロムビアはまさにアニメソングのブランドである。

CDに関しては、「テレビまんが主題歌のあゆみ」(2枚組)(〜続々々々々)を代表に、自社音源をマイナーからメジャーな曲まで惜しげもなく復刻している。最近では、「花の係長」「スペースコブラ」「オズの魔法使い」「オバケのQ太郎(新)」と、何故か復刻に恵まれなかった作品も含めた「テレビアニメスーパーヒストリー」(vol.1〜30)をリリースし、ほぼ完璧にコロムビア音源は入手できるようになった。また、よく知られている曲が多いので初心者向けには最適である。

さらに、98年には入手困難な「サザエさん(再)」「まんが・はじめて物語」(以上、東芝)、「家なき子」「最強ロボ ダイオージャ」(以上、キング)、「鉄人28号(新)」(テイチク)など、約7割が他社の音源で、多数の初CD化を含む「アニメ主題歌大全集」(10枚組)をリリース(通販のみ)。また、2000年1月には「釣りキチ三平」(ソニー)、「未来少年コナン」(ポリドール)など、これもまた他社の音源をふんだんに使用した「日本アニメ主題歌大全集」(8枚組)をリリース。世界名作シリーズを除く(これは立派な3枚組の完全版が出ている)日本アニメーションの集大成CDで、ファンも驚く画期的なアルバムになっている。(個人的にはこの作品も日本アニメーションだったらなぁ、と思うこと引っ切り無しである。次は他社音源も使用したタツノコプロ主題歌大全集を出してくれたらと思うが…例によってタイムボカンシリーズは除いてとかで)
これらは自社の音源に頼ってきたコロムビアでは珍しいことであった。

コロムビアは他社があまり手をつけない分野を、別の意味で時代を先取りした格好でアニメ業界をリードしてきた。これまで蓄積してきた膨大な音源は色あせるどころか、さらに輝きを増しているように思える。

ところで、コロムビアでは学校教育用を制作している学芸部でアニメソングも制作していた。このことから、アニメソングが教育の一部としてとらえているからこそ、これほどまでの実績があるのではないかと思う。これからも、「大全集」のような未CD化を意識したものや、質の良いアニメソングの製作を期待したい。

●出して欲しいCD
「Dr.スランプアラレちゃん」ソング集→めでたく発売!「Dr.スランプアラレちゃん全曲集」【発売日】2003年8月27日【CD】COCX-32371〜2【定価】3,150
(めちゃんこベスト24(COCC-9622)の再販でも可。→あ〜る盤で入手可能)
「キテレツ大百科」テーマソング集(CC-4456+COCC-10044)

 

東芝(EMI) 「エイトマン」「サザエさん」「ガラスの仮面」などエイケン作品を主にリリース。'85にユーメックスレーベルを設立。

CDで「ぼくらのテレビ探偵団」(VOL.1〜4)(廃盤)、「オリジナル版懐かしのアニメソング大全」(1〜4)などのオムニバス盤をリリース。特に後者は、他社の音源も使用した、オリジナル盤の本格的CDの走りだと思われる。このあと、アニメソング大全の「補遺編」「挿入歌編」「懐かしのミュージッククリップ」をリリース。「ミュージッククリップ」は『アルプスの少女ハイジ』を皮切りに、『ふしぎな島のフローネ』まで49タイトル(99年11月現在)も世に出た人気商品となっている。『ムーミン』『じゃりン子チエ』『おちゃめ神物語コロコロポロン』などは貴重な主題歌(無論、フルコーラス&オリジナル)が収録されている。また、低価格設定はユーザーを考慮しており、安く本物を聞いてもらおうという東芝の姿勢には評価ができる。

98年10月には、80年代以降、東芝EMIグループが世に送り出してきた主題歌の集大成アルバム「ユーメックス オリジナルライブラリー」シリーズ(1〜6)をリリース開始。これまで入手困難だった曲の目白押しである。『六三四の剣』『三丁目の夕日』などはお薦め。ただ、個人的に『パラソルヘンべえ』(OP/Magical Mystery Boy)が未収録なのが残念で仕方がない。

2000年代に入ってからは「アニメソング大全ミレニアムボックス」「朝日ソノラマ主題歌コレクション」(1〜4)をリリース。重複する曲は多いものの、貴重な音源が収録されている。前者にはビクター音源の『がんばれ!マリンキッド』、両者に藤田まこと歌唱の『おそ松くん』など。

以上のように、陽の目を見ることのなかった数々の名曲の復刻に、最も力を注いでいる東芝には感謝の意を表したい。これからも、アニメソングの普及に大いに貢献して欲しい。

●出して欲しいCD
→「ドン・チャック物語」、「まんが世界昔ばなし」「まんが・ふるさと昔話」などの「まんが〜」(いわゆる教養もの)の主題歌オムニバス。懐かしのミュージッククリップ で出したらどうだろうか?

●出して欲しい曲
→「パラソルヘンべえ」から
夢で逢いましょう(ED、歌/pickles)

朝日ソノラマ 作品の歌とドラマが収録されたソノシート(塩化ビニール製のレコード盤)の発売会社として最も有名な会社。レコード会社というより出版社と言ったほうが的確であろう。TVオリジナルの歌とドラマを売りに60年代、70年代作品をレコード会社を問わず(このことは絵本として出していたからであろうか)、ほとんどの作品をカバーしてきた。

ソノラマ音源で貴重なものとして、まずオリジナルのドラマであることは言うまでもないが、やはりTVアニメ創世記を飾った主題歌の面々であることに間違いないだろう。「狼少年ケン」('63)「少年忍者風のフジ丸」('64)「宇宙パトロールホッパ」「ジャングル大帝」('65)「おそ松くん」('66)などがそうである。

ソノラマの初期音源の一部が「名盤復刻!朝日ソノラマ・テレビ漫画全集」(VOL.1、2)として、コロムビアからLP復刻された。また、CDに関してはレコードと同名のタイトル(VOL.1〜4)で復刻盤が出された。だが、この復刻CDは間もなく廃盤になり、ソノラマのオリジナルTV主題歌が入手困難の時期もあったのだが(一部の曲はコロムビアのCDでも聴くことが出来るのだが)、最近では東芝の「朝日ソノラマ主題歌コレクション」(最新)「オリジナル版懐かしのアニメソング大全」「懐かしのミュージッククリップ」やコロムビアの「アニメ主題歌大全集」で聴くことが出来るようになった。貴重な谷 啓が歌う「おらぁグズラだど」のOPフルバージョンや「ゲゲゲの鬼太郎(第1作)」EDのみすず児童合唱団バージョン(オリジナル、勿論フルサイズ)などは「主題歌コレクション」「主題歌大全集」で聴くことが出来る。

バップ 90年に「アニメ・ホット・ウェーブ」(1〜4)をリリース。日本テレビ(バップはこの子会社)系のアニメを中心に、比較的新しい曲をCD化。ちょうどレコード→CD移行の時期でもあり、今では中古シングル盤で入手困難な作品が多く見受けられる。ただ、人気曲から収録しようとしたためか、OP・ED曲が別個のCDに、もしくはどちらかが欠けていたりしているのは残念である。
翌91年には「懐かしのテレビまんが主題歌大全集〈アニメ編〉」(1、2)をリリース。初CD化をずらっと揃えたこのCDは、当時ファンには涙ものだったのではなかろうか(実際私はそうであったが)。今でも、「ゼロテスター」(後期)「グロイザーX」などは貴重である。そして、「荒野の少年イサム」のEDフルバージョンを求めて努力している、この姿勢には非常に好感が持てる。マスター音源が紛失しており、ぜひ発見できるよう心から祈っている。

比較的新しい会社でこれといった自社音源がないのに(これが良かったのかもしれない)、他社音源を活用してCD化&音源発掘に偉大な貢献をしてきた。他社音源を借用するというのは今では普通に行われていたりするが、当時でこういうことをするのはかなり画期的なことだったと思う。最近はご無沙汰だが、続編が出ることを期待したい。

ビクター (執筆予定)
キングレコード
キャニオンレコード(ポニーキャニオン)
ソニー

 

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