百名山78座

荒島岳(1524m)

登山日記

  2009.8/16

日帰り(晴れ)

 

           荒島岳                                            お花畑
8/16(日) 越前大野(宿)4:30−勝原登山口5:20−シャクナゲ平7:45−山頂9:00〜9:40−登山口12:50−越前大野-157号-白峰(昼食)−市ノ瀬−別当出合駐車場15:30(泊) 
山登りの費用  −円
内訳 交通費  
走行距離    721km(水戸〜伊吹山〜荒島岳)         
 昨夜,越前大野で旅館に泊まり夕食で地元の料理を食べることが出来た。ドジョウの唐揚げ、麩のきな粉あえ、うなぎといろいろ美味しかった。しかし、飲み慣れない生ビールを2杯も飲んで腹をこわしてしまった。越前大野の町は、昭和40年頃の日本にタイムスリップしたようなレトロな町だった。

 荒島岳は大野盆地に山裾を落とす端正な山で大野富士ともいわれている。山のHPでは、なぜこの山が百名山なのかと書かれていることが多い。しかし,この山は深田久弥と関係の深い山だったみたいだ・・・・納得。

 最初は、たいしたことのない山だと思っていたが、登ってみると結構ハードな山だった。山頂は高山植物の庭園になっていた。 
勝原登山口 ゲレンデ
 朝4時に起き旅館を4時半に出発した。朝食はキャンセルし、お弁当を頼んでおいた。おにぎりは何個にしますかと聞かれていたので2つお願いしますと言った。お弁当の中をのぞくと3つの俵おにぎりが入っていた。名前も住所も聞かれないで宿に泊まったのは初めてだ。気持ちが悪かったが、泊めた方も気持ちが悪かったのではないかと思った。昨日は、この町の夏祭りあり町中の道路は通行止めが多かった。そして宿にはいるのに苦労した。飛び込みだったので、私を泊めたくなかったようだ。別の旅館を紹介してくださいと言ったら、それじゃ、いいですよ。と言って泊めてくれた。私以外に3人の客が泊まっていた。昨日は、百名山を目指している夫婦が泊まったそうだ。

 登山口まで行く途中にコンビニに立ち寄ろうとしたが、町を過ぎるとコンビニはなかった。腹の調子が悪く、登山口まで我慢した。スキー場の駐車場へ着く。車が一台しか止まっていない。トイレを捜すがない。まわりを見渡すと上の方に建物が見えたので移動する。そこには、綺麗なトイレと30台くらいおける駐車場があり、7台くらいの車が止まっていた。3組の登山者以外はすでに出発していたようだった。急いでトイレに入り出発の準備をした。昨夜この場所に泊まった登山者もいるようだ。夏の荒島岳は厳しいと書いてあったのでできるだけ早く登山口を出発したかったが、5時をとうに過ぎてしまっていた。

 スキー場の斜面をリフト沿いに登っていく。ちっぽけなスキー場だ。
日の出 登山口

 スキーゲレンデを途中まで登ると、右側のガラ場の急斜面を登る道になる。遠くに太陽が顔を出した。今日も暑くなりそうだ。

ブナ林 シャクナゲ平

落葉樹林帯の森に入り、立派なブナ林があった。ここで休憩し一服していると2人の登山者に追い越される。この後も登山者が登ってくるだろうと一安心。このあと湿地状の鞍部を通過し、シャクナゲ平にやっとのことで到着する。中高年のおじさん達が休んでいた。おじさんの一人が後から来る登山者に追い越されているばかりだと嘆いていた。ここまで約2時間半かかった。ここから頂上までは1時間だ。ここで、数人の下山者とすれ違う。下りてきた人は、ここからは、何カ所か危険な場所があるので気を付けて下さいと言って下山していった。

急登・階段 山頂

シャクナゲ平は小荒島岳を経由している中出道と合流している。ここから少し下り、もちがかべと呼ばれる急なやせ尾根の登りになる。ここでも、数人の登山者に追い越される。笹の道に入り展望が開けた。頂上が目の前にあるが、なかなか着かない。やっとのことで頂上へ。6人の登山者が休んでいた。昨日白山へ登った夫婦と一人のおじさんが、白山よりもきつい山だと話していた。私は明日白山へ行く予定だ。おじさんの話だと出合別当の駐車場へ車を止めるより、市ノ瀬登山センターからのシャトルバスに乗った方が楽だと話していた。何のことかわからなかったが、駐車場へ行ってみてわかったことは、登山口である別当出合センターまで駐車場から10分間登らないと行けないことがわかった。

山頂お花畑 越後大野

山頂は、高山植物の宝庫だった。今年の高山植物は例年より咲くのが遅かったのかもしれない。昨日行った伊吹山でもたくさん咲いていたからだ。暑さでばてた体を元気にするため梨にかぶりついた。山頂からは、白山が雲の隙間からうっすらと見えていた。

シモツケソウ

アザミ

リュウノウギク
トリカブト

1時間ほど休憩し展望を楽しんだ。横浜から来ていた夫婦は、あさってテントを持って白山へ行くと話していたので、白山でまた会いましょうと言って頂上で別れた。他に2組の夫婦がいた。どちらも定年退職してから百名山を登っている人達で、5年間で50近く登ったと話をしていた。私はここで78座目ですと言いたかったが、とうとう話すことが出来なかった。シャクナゲ平へ下山途中、小学生4年生くらいの子供を連れたお母さんとすれ違った。地元の人なのかなと思った。「頂上には誰もいませんよ。」と声をかけた。下山途中10人くらいの登山者とすれ違った。駐車場へ戻ると私の車の隣に水戸ナンバーの車が止まっていた。たぶん、シャクナゲ平で話をしたあの青年だったのかなと思った。あのときどこから来たんですかと聞いていれば、よかったと後悔した。

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