山行日記 (鳥海山2236m)山形県・秋田県境 2005.9.28〜9.29

9/28(水)  

  夜10:00日立を出発。日立中央ICから常磐高速に入り夕食を食べようとサービスエリアに入る。ところが店はPM10:00までだったらしく閉店準備食べ損なう。このままではと自動販売機で焼きそばとフライドポテトを買う700円もかかってしまった。なんともみすぼらしい食事だった。すきやの牛丼の方がよかったと後悔。いわきから磐越道に,郡山JCTで東北自動車道へ村田JCTから山形自動車道へ,ところがこの山形自動車道はほとんど車が走ってない。そんな時東北自動車道でガソリンを入れそこなっているのに気がついた。何度かSAへ入るが全部閉まっていた。酒田みなとまでガソリンがもつか不安になってきた。これ以上は無理と判断酒田ICで下車する。料金所でスタンドがどこにあるのか聞く係のおじさんは慣れた様子で,すぐそこの反対車線側にありますので一度ユターンしてからスタンドに入って下さいと親切に教えてくれた。スタンドに入って高速でスタンドがなくて困ったと言うと「酒田(さがた)は田舎だからしゃねんだ〜。」と店員のお兄さんが言った。夜の山形自動車道のスタンドは全部閉まっていて困ったのは私だけではないと確信した。酒田市内を北上し鳥海ブルーラインを通り登山口に着いたのがam3:00。駐車場には4台の車が停車していた。予想よりもあまりに車が少ないので不安になった。明日の山行を考え仮眠に入る。目覚ましは5:30にセットする。周りの車からも人の動きが見られなかったのでそのまま寝る。6:45頃になって2人の登山者が歩き出した。

9/29(金)

 「よしゃ!」この人達について行けばなんとかなると思いザックを背負い後に続く。前を行くおじさんに「どこから来たの?」と声をかけられ「昨夜水戸から車で来た。」と話す。おじさんは神奈川から出て来て昨日近くの宿に宿泊し朝出てきたらしい。1時間もしないうちに4人の登山客に追い越された。ところが1人だけ私より遅れている人がいた。写真家らしい人で30cm以上もあるレンズをカメラに取り付け高さ1m以上もある三脚をザックから取り出していた。この写真家らしいおじさんより遅れることはないだろうと確信した。 鉾立を出発して緩やかな遊歩道を登った。御浜小屋には7:20に到着。小屋はすでに閉鎖されており山小屋の人がゴミを燃やしていた。そして青い湖面の鳥海湖が目の前にあった。高山植物が咲いている頃はとてもきれいだろうと想像した。七五三掛でタバコを一服(二服)して休んだ。 写真家のS氏(宮城県・M町)が話しかけてきた。「ここからの写真はこの角度がいいとか雲が出てきたり・影が出来た方がいい写真が撮れるんだ。」といろいろ親切に教えてくれた。ここからは外輪山コースと千蛇谷コースに分かれている。コースタイムでは千蛇谷コースの方が少しだけ時間が短いと山の地図に書いてあったので下から行くつもりだったが、S氏は外輪山コースの方がいいと教えてくれ,せっかく来たんだから一周した方がいいですよと親切にアドバイスしてくた。雪渓はほんの僅か谷底に残っているくらいだった。

伏拝岳・行者岳を経由して七高山へam10:00に到着。この場所は日本海に影鳥海が投影することで有名なところだ。しかし,日の出時なので頂上小屋に1泊しなければ見られないと思った。 ここで,猿倉口から登山してきた初老のおじさんに会ったが,頂上を踏んですぐに下山してしまった。私も新山(頂上)まで30分かかりそうなので急いだ。新山へ登る道は岩塊が無造作に積み上げられていて思った以上に大変な道だった。頂上には2人の青年が休んでいた。ガスがかからないうちに1人の青年に写真を撮ってもらった。この青年は「3回撮ります。」と言って親切に3回シャッターを切ってくれた。最初はそこまでしなくてもと思ったが,家に帰ってから頂上での写真がピンボケしていて後悔したことがあったことを思い出した。空いていれば頂上で3回撮るというやり方はいいかもしれないと思った。 ガスが出てきて寒くなってきたので上着だけカッパを着た。頂上附近には同じような頂上が3つあり どう見ても反対側の頂上の方が高いのではないかと感じた。たぶん危ないので登りやすいこの場所を頂上と決めたのではないかと思った。頂上にいた地元の青年は,たびたびどこが最高点なのか話の種になるとのこと。リンゴやお菓子を食べながら20分休んでいると写真家のS氏が頂上に到着した。すでに2人の青年は下山を始めていた。私も下山をしようとしていたが,S氏に話しかけられ動けなくなってしまった。10分位山の話などをしてam11:30頃2人で下山する。 途中写真を撮りながら,鉾立の駐車場に着いたのがpm3:00だった。下山途中わかったことだが,S氏は山を登るために会社を1年早く退職し,現在山を登っているとのこと,また雪山も海外の山の経験もあることがわかった。見た感じお金を持ってそうな人だった。車は新車のサーフだった。駐車場で別れたが,なぜか知らないが秋田方面に下りていった。 今回,鳥海山に登って感じたことは,とても美しい山であり,頂上附近では複雑な地形を持ち飽きることのない山であった。新山頂上では,日本海の眺めが素晴らしかった。

明日は,月山へ行くので,月山志津温泉に宿を取った。 日帰り登山の宿泊は,風呂付きのふわふわ布団に寝られて最高だった。 夕食の時にすすめられた生搾りワインと地ビールはまずくて飲めなかった。ワインは甘すぎ,ビールは,昔あった某ビールメーカーのZに似ていてまずかった。料理がまずまずだったのであきらめもついた。後から聞いた話であるが,ここの温泉は昔からあった温泉じゃなく掘削して発見された温泉だと登山者から聞いた。

 

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