百名山79座

白山(2702m)

登山日記

  2009.8/16〜18

2泊3日(晴れ)

 

           白山                                               山頂
8/16(日)

18(火)
越前大野−157号−別当出合駐車場(車中泊)−登山口5:30−砂防新道−エコーライン−室堂センター10:25−山頂11:25〜55−お池めぐり13:45−4:30室堂小屋(泊)−夕食17:00−4:30 山頂(御来光)6:00朝食−室堂7:00−観光新道−別当登山口10:00−白山スパー林道−露天風呂12:45〜13:20− 白川郷−360号(峠)−飛騨高山−安房トンネル−中央道−圏央道−関越道−外環−常磐道−水戸23:00 
山登りの費用  −円
内訳 交通費  ガソリン代 −円  ETC −円  山小屋7,700円  生ビール800円  お茶500ml 100円  Tシャツ2800円 
走行距離  1364km(伊吹山・荒島岳・白山)   白山スパー林道2500円 安房トンネル750円      
 白山は富士山や立山とともに日本三名山と敬われ白山信仰の中心をなしてきた山だ。実際に登るまでは観光登山の山だと馬鹿にしていたが、三名山に相応しいすばらしい山だった。家族でもう一度登りたい山だ。

 山小屋は県が経営していて設備も充実している。浄化槽トイレをはじめ食事も体力の疲労に合わせたメニューになっていた。お盆過ぎということもあり小屋は4割程度(300人?)の宿泊者であった。

 白山は山全体が高山植物に覆われている。花を撮っているだけで疲れてしまうほどたくさんの花が咲いていた。 
 
別当出合駐車場 別当出合センター前
 市ノ瀬登山センターにはたくさんの車が駐車してあった。日曜日の12:00まで交通規制があり一般の車は市ノ瀬までしか入れない。 別当出合駐車場に着いたのは、夕方4時頃だった。150台駐車出来ると書いてあるが、20台くらいのスペースしかない。変だなと思いながらも、後から入ってくる車を待った。2台の車が入ってきたので、ここが出合駐車場であるのか聞く。この場所で間違いないようだった。ここで話をしたおじさんは明日は大名登山をすると言っていた。何のことかわからなかったが、行列登山のことを言っていることが後からわかった。
 昨日荒島岳に登った時、白山の登った人の話で、水洗トイレに売店まであると聞いていたので変に思った。よく案内図を確認するとここから5分登ったところに別当出合休憩所があることがわかった。早めに夕食を食べ寝ることにした。その後5,6台の車が入ってきた。
 朝、3時頃に警備員が駐車場に来て誘導を始めていた。150台の車が駐車できる場所はこの下にあった。
登山口吊り橋 中飯場

多くの登山者が朝早くから登り始めていた。日帰りでも登れる山だが、ゆっくりと写真を撮りながら歩きたいので山小屋泊に決めた。吊り橋を渡り歩きやすい砂防新道を歩く。50分ほど歩くと中飯場に到着。冷たい水が飲める場所だ。

別当覗き 甚之助避難小屋

ここからは家族連れを追い越し、セミプロには追い越されとデットヒートを繰り返した。登山道は日陰に入り、涼しい風が心地よかった。樹林帯を50分ほど登ると甚之助避難小屋に到着ここでも冷たい水が待っていた。

分岐(右エコーライン) 別当谷

この周辺から登山道のまわりには高山植物が咲き乱れていた。この先には南竜山荘・キャンプ場があり多くの登山者が行き交っていた。

お花畑 エコーライン山道

テント持参のベテラン登山者は、南竜小屋へ向かっている。室堂ではキャンプが禁止されているからだ。

南竜小屋 エコーライン登り

昨日までは小屋は満員だったそうだ。多くの登山者が下山を始めていた。

歩きやすい山道 弥陀ガ原

弥陀ガ原へ向かう途中白山主峰の御前峰が見えてきた。何とも雄大な山だ。

室堂センター 白山比盗_社

室堂センターが宿泊施設だと思っていたが、裏側に4つの山荘が建っていた。受付時間を見ると午後1:00からだったので神社で安全祈願をして山頂へ向かう。

山頂へ(40分) 室堂小屋

山頂へは40分多くの登山者が頂上を目指して登っていた。観光登山者が多い。ここまで登ってきたペース配分がわからなかったのか、途中で休む家族連れが多く見られた。御前峰までは、整備されたきれいな石段が続く。

山頂 山頂と白山奥宮

山頂へ11:25に到着。記念写真を撮る人達で一杯だ。入道雲がかかりアルプスの山並みは見えない。

展望 紺屋ヶ池からの白山

山頂で持ってきたみかんを食べ30分休憩をして休んだ。池めぐりは70分だ。池めぐりに行く登山者は、1割もいない。これで人混みから解放されるという安堵感とこの先に人がほとんどいないという不安が頭をよぎった。

翠ガ池 室堂平

剣ガ峰の下から見上げる白山は表から見える白山とは全く違った様相をしていた。翠が池のエメラルドグリーンが素晴らしい。

ハクサンシャジン ハクサンイチゲ
宿泊小屋 ベンチ

ここの山荘の一人分の寝るスペースは0.8畳くらい完全予約制だ。本日は半分しか宿泊者がいないのに決まったスペースに登山者を割り振っている。二段スペースの上は誰もいない。一般的な小屋であれば、半分しかいなければ一人でも二倍のスペースを分けてくれるのが普通だ。隣になった人と話をしたが、布団の片付けと掃除がめんどうなので詰めているんだろうと話をした。隣になった人は朝の10:00頃から登り始めたので暑さに相当参ったと言っていた。夜、星がきれいだと何組かのグループが小屋の外に出ていた。私も久々に天の川が見られるのかと外に出た。しかし薄い雲がかかり輝く星空ではなかった。この人たちは本当の天の川を見たことがない人達なのかなと思った。

山頂(神主) 御来光(右に槍・穂高)

今日は御来光が見られそうだ。朝の4時頃から山小屋が動き出した。朝食時間は、御来光を見てから間に合うように6時からだ。何枚か写真を撮っていると電池切れの警告表示が・・・。これはついていない。一番いい瞬間を待って一枚だけでも写真を残したいと思った。山頂には神主さんが、頂上の岩場の上に立ち、説明を始めた。天気がいい日は毎日でも登山者のために登っているそうだ。白山神社・日本アルプスの山並の説明などわかりやすく話しをしてくれた。そして、太陽が出たらみんなで万歳三唱をお願いしますと言った。富士山の時は、みんなが大声で万歳!と叫んでいたが、今回は、みんな恥ずかしいのか声が小さかった。太陽は槍の左側から出ますと言ったとおりに顔を見せた。御来光の後、奥宮で無料の祈祷と御神酒が配られた。立山とはえらい違いだ。(立山では有料でお金を払わないと頂上へ行けない。)

観光新道分岐 別山

今日は下山して帰るだけなので、7時に小屋を出発した。家族連れの多くは、山歩きが慣れていないようで足の痛みや疲れを見せていた。途中単独行のおばさんと話をしながら下山した。おばさんは地元の小松から来ていたようで、毎年白山に来ているようだ。来るたびに登山道が整備されていおるのをとても残念がっていた。このおばさんは昨日予約なしに山荘に宿泊したそうだ。県もお金がほしいんだろうと言っていた。おばさんとは観光新道の分岐で分かれた。

観光新道 稜線

観光新道は、お花畑の宝庫だ。砂防新道の方が下山しやすいが、お花畑を選んだ。観光新道には水場はない。

御岳山 別当出合休憩所

頂上からはなぜか立山は見えなかったが、槍・穂高・甲斐駒・御嶽山・恵那山などすべての山が見渡せた。10時に無事下山した。

白山スパー林道
親谷の湯入口(往復35分) 露天風呂(混浴)と姥ヶ滝

帰りは、白川スパー林道を経由して白川郷を見て帰ろうと決めた。この林道は、建設に10年かかり昭和52年8月に開通した道路である。建設には多くの反対があったようだ。多くの滝を見ることが出来る観光道路だった。途中親谷の湯がありどうしても入っていこうと15分かかって谷底まで降りた。7台くらいの車が停めてあり、露天風呂と姥ヶ滝を見に行っているようだ。着替えを持って露天風呂に向かった。帰ってくる人の数人は風呂に入った様子だった。行ってみると家族連れは足だけ温泉に浸かっていた。一瞬観光客がいなくなったのを見計らって裸になり風呂に入る。風呂底はヌルがあったが、二日間風呂に入っていなかったので気持ちよかった。ところが、入ってまもなくアブの攻撃を受けて風呂から出るはめになった。体を拭いていたのでは刺されてしまうので、びしょびしょのまま服をきることになった。まもなくして10人近い観光客が露天風呂に来た。裸で風呂に入っていたらどうなったんだろうと思った。

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