山行日記 (平ヶ岳2141m)新潟県・群馬県境 2004.7.30〜8.1

7/30(金) 

 夜7:00水戸を出発。御前山・塩原・舘岩・尾瀬沼山を経由して鷹ノ巣登山口に着いたのが午前2:00。すでに駐車場には二台の車が来ていた。明日の山行を考え友達と仮眠に入る。その間10台近くの車が駐車場に入ってきた。ウトウトしていたら夜が明けた。

 8/1(土)  

一日目の行程は7時間もかかる。朝食を簡単に済ませ5:00に出発した。真夏のカンカン照り,寝不足と重いザック22kg,登り始めて3時間後にばてばて状態になってしまった。動けなくなってしまってからでは遅いので友達とどうするか相談をすることになった。友達のザックは15kgなので交換して登ってみようということになった。フラフラになりながらもテント場にやっとのことで到着。時間はすでに午後4:00をまわっていた。急いでテントを設営し体を休めた。晩御飯は,レトルトカレー・フリーズドライの海藻サラダ・白ワイン。雪渓から流れ出た水で冷やしたワインの味は格別だった。明日は頂上でご来光を拝めるようにと神様にお願いし眠りについた。

8/2(日)  

午前4:00起床「快晴だ!」早速,平ヶ岳山頂に向かう。頂上までは40分だ。山頂で記念写真とご来光の写真を撮りキャンプ場に戻る。ここにはもう一つ平ヶ岳のシンボルである「玉子石」がある。ここまで来て見ていかなければと往復1時間の道のりを歩いた。眼下に広がる池糖群の眺めは素晴らしかった。テントを片付けていると団体客が大勢登ってくるではないか。どう考えても7時間のコースをこの時間に登ってこられるわけがないと不思議になった。「おはようございます。」と同時に「どこから登ってきたんですか?」質問した。噂には聞いていたけど以前皇太子がここを登山された時に作った裏ルート(この道は皇太子が登るときに村人が借り出され登山道を整備したそうだ。)からの登山客だった。それも,すべてツアーの登山客だ。山の雑誌には,登山道に一部私有地があるため一般の登山者は利用できないと書いてあったのを思い出した。要するに銀山湖の旅館に宿泊した客に限りマイクロバスで裏ルートまで送迎してくれるということが分かった。なんとも複雑な気持ちになった。下山を開始したのは,午前9:00を過ぎていた。足と腰の痛みに耐えながら登山口に着いたのは午後4:00だった。帰りの途中桧枝岐で温泉に入り,十割そばを食べ帰宅した。今回の山行は,天候に恵まれ,山頂部に広がる湿原に咲く高山植物が素晴らしかった。まさに,「天上の楽園」と呼ぶに相応しい景色だった。

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