百名山66座

火打山(2461m)

登山日記

  2008.8.8

2泊3日(単独行)

 

          火打山                                      山頂               
8/7・8・9 水戸15:50−水戸IC−常磐高速−外環−関越−上信越自動車道−野尻湖PA21:30(休憩)−妙高高原IC−笹ヶ峰駐車場1:00〜5:00(仮眠)−黒沢橋−富士見平8:30〜8:50−高谷池ヒュッテ9:35−火打山頂11:35〜12:00−高谷池ヒュッテ−黒沢池ヒュッテ13:30(泊)−登山口出発4:40−妙高山頂6:50〜7:50−黒沢池ヒュッテ10:00−笹ヶ峰駐車場13:30−14:00−妙高高原IC−上信越自動車道−関越道−外環−常磐道−水戸19:00
山登りの費用 39,500円 
内訳 交通費  ガソリン代 11,000円 高速料金12,300円 走行距離 788km
その他 食費 4,600円  土産2,500円 山小屋代7,900円 飲料水1,200円
 妙高高原・火打山はスキーのメッカだ。比較的登りやすいと思っていたが、妙高山は、とてもきつい山だった。しかし、火打山は、山道がよく整備され家族登山には最適な山だ。
 前線は東海沿岸にあり、新潟は移動性高気圧に覆われていた。しかし、予想をくつがえすほどの暑さだった。この日、日本海側はフェーン現象で、関東よりも暑かったようだ。
 結果的に、私が今まで登って来た山の中で一番暑い山になった。山頂は無風状態、長い時間じっとしていられないほどの暑さだった。
笹ヶ峰駐車場登山口                 和田小屋
 毎日うだるような暑さが続いている。仕事も忙しいが、行くなら今しかないと木曜の午後から休みを取り、妙高高原に向かった。早めに家を出て高速の野尻湖SAで仮眠を取る。しかし、車のエアコンの状態が悪く暑くて眠れない。急遽、笹ヶ峰登山口まで車を走らせた。ここで、4時間ほど眠ることが出来た。笹ヶ峰の登山口には、20台ほどとめられる駐車場とキャンプ場側の大駐車場があった。私は、登山口がキャンプ側にあると思い大駐車へ止めた。車は10台ほど駐車してあった。朝起きて、トイレをすませ、ザックを背負い出発しようとしたが、登山口が分からない。キャンプをしている人がトイレに来たので、登山口を聞く。手前の駐車場側にあるということだった。急いで車に乗り手前の駐車場に向かった。駐車場は満車状態と思いきや運よく1台空いていた。そこに車を止めて登山を開始した。ほとんどの登山者がすでに出発していた。ここからは、歩きやすい木道がどこまでも続いた。
黒沢橋 富士見平

  木道はブナ林の中を緩やかに登っている。やがて、黒沢橋に到着。ここで、3人の登山者に出会う。朝食を取っている様だ。一服し先を急いだ。ここからは十二曲がりの登りが始まる。ここで、4人の登山者に追い越される。やっとのことで富士見平に到着する。ここからは、槍ヶ岳が見えた。(岩の上に乗らないと見えない。)ここで、横浜から来ている夫婦と話をする。奥さんは新潟の出身でここに来ると故郷が懐かしいと言っていた。旦那さんは奥さんより5分ほど遅れて到着した。百名山の話をする。旦那さんは60座くらい登っているが、今は、好きな山を奥さんと登っているので挑戦はしていないとのことだった。新潟美人のスタイルのいいおばさんだった。

火打山の眺め ヒュッテへ

ここから高谷池ヒュッテまでは、急な登りはない。北アルプスも遠くに見えていた。

高谷池ヒュッテ 高谷池

 50分ほどでヒュッテに到着。とにかく暑い。ザックの中からサブザックを取り出し。ペットボトル2本と非常食そしてカッパを入れ出発しようとしたが、ヒュッテの中がなぜか気になり立ち寄る。そこで、Tシャツを購入。ついでにザックを預かってもらう。入口には、本日宿泊できますとの看板が・・・・ネットで完全予約制と書いてあったが、空いていれば泊めてくれるのかと、ちょっと複雑な気持ちになった。ここから整備された木道が続いている。ここで、大人の引率3人に連れられた小学生らしき8人のグループとすれ違う。引率者の一人が子供を怒鳴りつけている。へたばった子供がいるらしい。たぶんこの子供は山登りを嫌いになってしまうだろうと思った。子供たちはザックを背負っていなかったので頂上までは行っていないようだ。ほどなくして高谷池に到着。ワタスゲが満開だ。

ワタスゲ 雷鳥平

 雷鳥平では二人の登山者が木の陰に入り休憩していた。ここからは頂上までどのくらいだろう。私は暑さに参っていた。

雪渓゙ 山頂

 ここから5分くらいで頂上に着くとは知らず、へばった体を少しでも休めようと雪渓の中に入る。20分ほど休憩し、体とジュースとみかんを冷やした。登りで水を飲み過ぎたためペットボトルは1本しか残っていない。やっとのことで頂上に到着。3人の登山者が休んでいた。残った水を半分飲む。無風状態、暑くていられる状態ではなかった。雲が上がり北アルプスの眺めは見えなくなっていたが、雨飾山だけは確認できた。いつもなら地図を広げて山を確認するのだが、私には、その余裕はなくなっていた。登山者の1人がラーメンを作り食べていた。以前なら私もコンロを持参し、頂上でラーメンか紅茶を作っていたが、ここ2,3年は荷物を軽くするため持ち歩くことはなくなっていた。でも、この暑さで食べるラーメンの味はどうなんだろう相当勇気がいるなと思った。私の水は250CCしか残っていない。下山を開始した。

火打山登りの稜線 高谷池

 咲いている高山植物にも目もくれずゆっくりと歩いた。やっとのことで高谷池ヒュッテに到着。ここで水を飲むより胃に負担の少ないビールを買い一気に飲んだ。30分ほど休憩し体のほてりを取った。本日の宿黒沢池ヒュッテへ向かった。

黒沢池ヒュッテ 小屋の寝床

 黒沢池まで50分のところ1時間30分もかかりやっとのことで黒沢池ヒュッテに到着。小屋で宿泊をお願いする。予約をしていないのかとけげんな顔をされる。今日は金曜日で小屋も混んでいない。愛想の悪い小屋の従業員だ。炭酸飲料はありますか?と聞く。取り出したのは、水桶はなく箱に入った生温いジュースを出された。高谷池ヒュッテとは対応が段違い。確かに、妙高市営でやっている小屋とは同じにはいかないだろうが・・・宿泊者に対するサービス精神がまったくない。それだけではない、部屋を案内しますから急いでくださいとせかされる。こちらは汗だくでくたくたなのにふざけた従業員だ。今日は、30人くらいの宿泊者。明日は100人以上のようだ。夕食の時、中年のおばさんが、お湯をくださいと言ったら、「忙しいから明日の朝にして下さい。」と嫌な顔。30人しか泊まっていないのに忙しいわけないだろうと思った。
この小屋に泊まって嫌な気持ちになったのは私だけではないようだ。 次に日おばさんが、怖い従業員のお兄さんがいると話しているのを聞いた。
 山小屋には何度も泊まっているが、夕食時のテーブルのグループ分けは面白いものがある。今回は、年齢別だった。小学生の団体・30代以下の若いグループ・中高年グループの3つだった。私は当然中高年グループだ。このグループでは私が一番若い。食事の時、今日出会った高山植物や鳥の話をしていた。びっくりするくらいいろいろなことを知っている。この人たちは山の楽しみ方を知っている人なんだとつくづく感心させられた。以前、空木岳に登った時の木曽殿小屋では、地域別でテーブルを分けていた。このときは、どこのテーブルも話しで盛り上がっていた。旅先で同郷の人がいるとなんとなく安心感が出るのは私だけではない気がする。

 

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