百名山86座

石鎚山(1982m)

登山日記

  2009.11/15

日帰り(晴れ)


11/12(木)〜15(日)

 

           石鎚山                                            天狗岳
11/12(木)

15(日)
自宅−赤塚駅17:30−東京駅(常磐線)−東京八重洲口20:40−夜行高速バス−徳島駅6:20−レンタカー8:00−徳島IC−徳島自動車道−438号−美馬IC-見ノ越11:00−登山口リフト−剣岳−登山口13:10−438号−琴平−高松(泊)−高松中央IC−松山自動車道−いよ西条IC−194号−土小屋−面河渓(観光)−国民宿舎石鎚(泊)−宿舎登山口6:00−鶴ノ子ノ頭−二ノ鎖小屋−石鎚神社−山頂小屋8:30−天狗岳−南峰−山頂小屋−登山口11:30−土小屋−面河−御三戸−松山−道後温泉15:00−松山空港16:00−17:00羽田空港18:20−東京駅20:30高速バス−常磐道−赤塚22:10−自宅22:20 
山登りの費用  約8.4万円
内訳 交通費  高速バス(東京−徳島)9,200円 (東京−水戸)1,850円 レンタカー33,810円・ETC1,750円・ガソリン5,400円 航空券(松山−羽田)25,400円 宿泊(2泊)16,000円 リフト1,800円 温泉400円 食事・コンビニ3,000円 
走行距離    四国587km      
 石鎚山は、標高1982mで四国の屋根であり、西日本の最高峰である。白山・立山・大峰山・富士山・大山とともに、日本七霊山のひとつに数えられる信仰の山として崇められている。登山道には全国でも珍しい鎖場があるが、今回は土小屋経由の安全な登山道を選んだ。
 晴れていた山は、頂上付近で真っ白な霧に包まれた。視界がなく強風が吹いていたが、天狗岳まで強行した。頂上を通り過ぎ間違えて南峰まで行ってしまった。これ以上は危ないと引き返した時、霧が晴れ、下界に雲海が広がった。感動の一瞬だった。
 今回、反省すべきことは軽アイゼンを持参していったのにもかかわらず、大丈夫だろうと車の中に置いていってしまったことだ。つま先に予備の靴ひもを巻き凍り付いた岩場を歩いた。一歩間違えば滑落していたかもしれない。11月の登山には4爪の軽アイゼンを用意し必ずリックに入れておこうと思った。 
 
国民宿舎石鎚 宿舎側登山口入口
 朝5時に起床し、お茶を水筒に入れてもらい宿舎を6時に出発する予定だったが、朝、食堂には誰もいなかった。結局、自動販売機のお茶をポットに入れて出発した。それで出発が20分遅れた。昨日駐車場で水戸ナンバーの車があった。話しかけたところ隣町に住んでいる中高年の夫婦だった。私と同じ百名山を登っていることがわかった。その夫婦と一緒に歩こうと思っていたが、先に行ってもらった。宿舎からは、瀬戸内海と西条市が見えていた。天気予報では、高知側の天気が晴れのち曇りとなっていたので、太平洋は見えないかもしれないと思った。
歩きやすい登山道 休憩地

登山口から5分歩くと、すぐに稜線に出た。緩やかな稜線上を歩く。まだ薄暗い。北側のブナ林が混ざる樹林帯の中の整備された登山道を歩く。鞍部で南面に移り石鎚山が顔を出した。

木道階段 岩肌

登山道は、緩やかな登りに入る。他の登山者の姿は見えない。急登から始まる山よりずっと楽なコースだ。冬型の気圧配置になっているのだろう風が強い。ベンチが所々にある。しばらくすると稜線が北側に入る。

木道 ガラ場

縦走路は、二ノ鎖小屋まで緩やかな登りが続く。木道は、凍っていて滑りやすい。一歩一歩足を滑らせないように歩く。落石注意のガラ場を通り二ノ鎖小屋に到着。ここで、先に出発していた。隣町の夫婦に追いつく。「早いですね。」と声をかけられる。
私だけだったらもっと早く登れたのにと思ったが、連れの歩き方に合わせて歩いたので滑らなくてすんだのかもしれないと思った。木道は完全に凍っている。

二ノ鎖小屋 凍った階段

隣町の夫婦の旦那さんが「鎖が見える。」と言っていたが、最初は何を言っているのかわからなかったが、帰ってきてから山の本を見て二ノ鎖小屋から長さ49mの大鉄鎖があったことを知った。巻道の鉄板で出来た階段を登る。この鉄板も凍っている。

霧の石鎚神社 天狗岳山頂(最初は気がつかなかった。)

一歩一歩凍った階段を慎重に登り山頂小屋に到着。霧で強風視界がほとんどない。神社の拝殿側に風を避けて5,6人くらいのミニチュアカメラマンと数人の登山者が待機していた。小屋は冬季閉鎖していた。山の雑誌には、11月下旬まで営業していると書いてあったが、先々週雪が降ったこともあり今年は早めに営業をやめたのかもしれない。トイレも鍵がかかっていたようだ。天狗岳に向かう人は誰一人いない。登山道がどこなのかもわからない。隣町の夫婦がいないので天狗岳に向かったと思い。私も後に続こうと出発準備に入る。この靴では、危険だ。けれども、天狗岳に登らなければ百名山に登ったことにならないのではないかとか自問自答していた。予備の靴ひもがリックに入っていることに気がつき、靴のつま先に靴ひもを巻いた。これでなんとかなると自分に言い聞かせ出発。神社から10m先に進むと鎖が見えた。たぶんここだろうと鎖に飛びつき岩場を少し下る。ここから先もこんな鎖を掴まなければならないのかと不安になる。霧で先が見えない。岩と樹林帯の溝を岩に体を寄せながらゆっくり歩く。

霧氷 南尖峰へ

滑ったときは枝に掴まろうと思ったが、凍っているので折れそうだ。祠があたので山頂と思ったが、看板がないと勝手に判断し、通過する。

南尖峰 岩場

山頂をらしきところを通過し先に進むと下り始めた。何か変だと思った。風も強いし道がわからない。これ以上は危険と判断し。次のピークには登らないで(あとで南尖峰だったことがわかる。)戻り始めた。

石鎚神社からの眺め

霧で真っ白だった空が、一気に晴れ青空が顔を出した。強風の中頂上に来てよかったと思った。視界が開け先ほど通過したピークが天狗岳の頂上だと分かり一安心。

天狗岳山頂 山頂からの石鎚神社

もう一度祠に登り裏を見ると天狗岳の標識が・・・・。「やった〜。」と叫んだ。石鎚神社にいる登山者に手を振った。

石鎚神社 天狗岳岩場

15人くらいの登山者が弥山山頂に見えた。天狗岳を振り返る。やせ尾根を戻る途中、隣町の夫婦とすれ違う。「危険ですからゆっくり行って下さい。」と声をかける。おばさんが「鎖で時間がかかってしまって。」と答えた。稜線入り口の鎖のことかと思った。(家に帰ってきてからわかったことだが、二ノ鎖・三ノ鎖小屋から大鉄鎖を登っていてあの夫婦が遅くなったことがわかった。)

雲海 多くの登山者

高知方面は、雲海が出来ていた。東側は、伊予富士・笹ヶ峰などの山並みが見えた。天狗岳まではナイフエッジの稜線だが見た目より登りやすい岩場だった。

神社 石鎚山を振り返る

石鎚神社から、360度に広がる四国の山並みを目に焼き付けた。「カメラマンの一人に剣岳は見えますか?」と聞いたところ親切に、近場の山から「この山は伊予富士・瓶ヶ森・笹ヶ峰・・・・剣山は、あの山の奥にあるが、雲に隠れて見えない。」と教えてくれた。山頂に長くいたかったが、帰り道後温泉にも寄りたかったので、下山を始めた。

緩やかな山道 国民宿舎へ

50人近い登山者とすれ違った。完全な装備で登ってくる人、スポーツシューズに軽装のハイキングの格好の人、写真を撮るために普段着で登ってくる人。天気がよければ問題ないが、山の天気はいつ崩れるかわからない。山を甘く見ないでほしいと思った。

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