長野県の山

双六岳(2860m)
三俣蓮華岳岳(2841m)

登山日記

  2011.8/1(木)〜            8/4(日)

3泊4日
一日目(晴れ)
二日目(小雨・霧・晴れ)
三日目(晴れ)
四日目(曇り・小雨・晴れ)
 

           双六岳                                         三俣蓮華岳
8/1(木)      〜
     4(日)

水戸5:00−北関東道−関越道−上信越道−長野道−158号−471号−10:10新穂高登山者専用無料駐車場11:00−ワサビ平小屋−鏡平山荘16:20()
  山荘4:00−双六小屋6:30−三俣山荘9:40−鷲羽岳11:15−水晶小屋13:15−水晶岳14:3015:00−小屋16:00(泊)
 
水晶小屋5:00−黒部源流−三俣山荘8:00−三俣蓮華岳9:50−双六岳11:50−双六小屋13:30−夕食16:30(泊)
  双六小屋4:40−弓折分岐−鏡平山荘6:1030−ワサビ平小屋9:20−駐車場10:30−深山温泉11:40-11:30−松本IC−長野道−上信越道−関越道−北関東道−水戸16:30

山登りの費用 高速代(4850円 3400円 550円 400円)
鏡平山荘(
8800円 朝食なし弁当あり、オレンジ200円、生ビール800円)
双六小屋(りんご
300円、コーヒー400円、お湯200円)
三俣山荘(コーヒー
600円、ホットミルク400円)
水晶小屋(素泊まり
6500円、お湯200円、カップラーメン500円)
三俣山荘(ネクター400円)
双六小屋(
8000円 夕食のみ、コーヒー400円)
鏡平山荘(ラーメン
700円 ペットボトル400円)
深山温泉露天風呂 
500
  
内訳 移動  走行距離 794 km
歩行時間  1日目6時間、2日目 10時間30分、3日目 7時間、4日目 6時間  
 今回の山行は、4日間天気よかったわけではないが、二日目の午後から三日目の夕方まで天候に恵まれたことに感謝したい。
 また、大勢の人がひっきりなしに行きかっている登山道には熊は出ないと思っていたが、人がいるいないにかかわらず熊に遭遇することがあるということがわかった。

 毎日新聞8月3日(土)配信
3日午後2時50分ごろ、北アルプス弓折分岐から双六小屋の小屋よりの稜線付近で体長2mのツキノワグマに右手甲を前足の爪で引っかかれ男性(69)が軽傷を負った。


偶然にも、この場所は、私たちが10年前に熊とすれ違っていた場所と同じだった。私が見たわけではないが、前を歩いていたと登山者が熊と遭遇し大声を出して熊を追い払った場所だった。この場所は熊の日常生活の通り道であり生活圏なのではないかと思った。

 これだけない。7/30には新穂高温泉登山口から15分くらい入った場所で、熊と遭遇した登山者が110番して警察の車に乗せてもらい下山したとネットに載っていた。この場所も20年前に私の前を歩いていた登山者が熊と遭遇している。私の目の前だったので、ガサガサとがさやぶの中を動く物体を確認している。

 今後、熊除けスプレーは必ず携帯すること決めた。

 「下山途中に6人家族とすれ違う。」小話

 下山途中に小池新道のチボ岩付近で出会った6人家族がいました。先頭は母親、次に小学校高学年の女の子、小学校4,5年の男の子、小学校低学年の男の子が続き、3歳くらいの女の子は父親が背負子に背負っていました。天候も曇りから小雨に変り雨脚も強くなってきたところでカッパに着替えていたところでした。この天気では明日は双六登山をあきらめ下山するのではないかと想像していました。帰宅してからもネットのライブカメラで笠ヶ岳付近の画像を確認しましたが、天気は回復していませんでした。熊の事件もあったことなのでネットの書き込みを検索していたところ偶然にもある登山者のブログに6人家族の話が出ていました。(6人家族の年齢構成からも間違いはない。)なんと、次の日、黒部五郎小舎で6人家族に出会ったという書き込みでした。次の日も天気が悪く強い雨だったようです。

 MINMINSROOMというベテランの女性登山家のブログの書き込みの一部掲載

新穂高から双六小屋、太郎平小屋へ行く予定であったが、天候がよくないので、黒部五郎小舎へ変更し10時頃に到着し談話室で休憩、11時頃に部屋に案内される。寝ていると、子供達のケタタマシイ声や騒動にびっくり。微笑ましいのを通り越してチョウうるさかった。昼食を食べたら静かになった。
 なんと4人のお子ちゃまがいた。そこに父母の計6名。一番小さいのは3歳女児、その上が幼稚園の年長位の男児、小学校4,5年位の男児、小学校5,6年の女児。幾らなんでもこの風雨の中をあどけない子供4人を連れ歩くのは子供虐待ではないのかという書き込みであった。(半分冗談で書いていると思われるが、子供に何かあった場合は、救助要請をしなければ下山できないのでは・・・・・。たぶんこの両親はベテランなのだろうと思った。私は小学校四年の娘を連れて常念岳から大天井・燕岳と二泊三日で縦走した経験はあるが、三歳の子供を連れて行く勇気はない。ここからの6人家族の行動は分からないが、下山に二日を要するのは間違いない。たぶん何事もなく帰宅されたことと思います。)
渡渉場所 黒部源流
雪渓
ところどころにスノーブリッジが見られた。
雪渓の雪解け水 黒部川源流の地(碑)
黒部五郎岳のカール
木道 ハクサンイチゲ
コバイケイソウと黒部五郎岳
三俣山荘 テレビドラマ(サマーレスキュー)で有名になった診療所
8時に三俣山荘に到着。ホットコーヒーを飲みたかったが8時半から営業と言うことで諦めてネクターを注文する。テレビドラマで舞台になった診療所はここですねと小屋の管理人に聞く。「そうですね。少しだけですけど。」と返事が返ってきた。立ち入り禁止であったが裏に回り記念に写真を撮らせていただいた。
分岐 鷲羽岳
ここからの鷲羽岳の山容は鷲が翼を広げている形に見える。素晴らしい
槍ヶ岳 巻道と三俣蓮華岳への分岐
お花畑 三俣蓮華山頂
三俣蓮華山頂に9時50分に到着。富山、岐阜、長野三県の県境のやまである。
広い山頂 笠ヶ岳
山頂には、双六小屋からの往復の登山者と帰りに巻道を通って戻るグループがいた。
山頂2カ所 雲ノ平
なだらかな稜線
巻道は時間的に稜線と比べ40分近く短縮にはなっているが、巻道も思ったよりアップダウンがあり楽ではない。
双六山頂 双六小屋へ下山
双六岳には11時50分に着く。ガスがかかり始めた。どこの山小屋も混んでいる。鏡平・双六か迷ったがワサビ平小屋まで行く力は残っていない。悩んだ末に設備の整っている双六に決定。急ぐこともなくなったので、山頂で大休止。
ルート分岐点 双六小屋
小屋に1時30分に到着し、小屋で受付をする。多くに登山者がごった返していた。布団2枚に3人だそうだ。今日はゆっくり寝られそうだ。この双六小屋は大部屋だけではなくたくさんの部屋に分かれてるため宿泊しやすい。
多くの宿泊者・登山者 山ガールとおっさん
水は豊富使い放題。体を拭く人、頭を洗う人、歯を磨く人たくさんの登山者が水の恩恵にあずかっている。双六小屋は水が豊富で双六共和国と言われている。
小部屋でゆったり 朝の山小屋
夕食は早めの4時半からだ。ここの小屋の食事は評判がよい。天ぷらだったので少し残念だったが小鉢にソーメンまで付いていた。部屋に戻ると登山者のおじさんが小屋付近のところで熊に引っかかれ診療所に入ったと話が出ていた。
 本当なら小屋側から宿泊者に注意があるだろうと思っていたが、全く話がない。

熊が出ると噂になればこの夏の登山者が減るのを恐れているからなのだろうか?

この山域には必ず熊はいる。私は2001年に双六小屋と弓折分岐の間の小屋よりの雪田付近で前を歩いていた登山者が熊に遭遇している。熊に会いませんでしたかと聞かれたくらいだ。また、20年前位になるが新穂高からの左俣林道で目の前を小熊が猛スピードで横切っている。

双六テント場 弓折分岐へ
朝、4時に起床。4時40分に小屋を出発。本当はもっと早く出たかったが、昨日の熊騒動1人で行く勇気がなかったからだ。テント場を通過すると運良くどこかの大学のサークルらしい団体が出発するところであった。「グループの1人に昨日の熊が出た話を知っていますか?」と聞くが知らないとのこと。事情を説明し一緒に弓折分岐へ私は先頭になり熊よけ笛を吹きながら出発。当然途中から追い越される。
警察官?山岳会?クマ出没場所で待機 大学のワンゲル?

20分くらい歩いてから雪田の斜面のところに6人の監視員らしき人が待機していた。話を聞くと昨日この場所で熊が出たそうだ。警察官と地元の山岳会の人なのだろうか?

なぜか聞きそびれてしまった。一斗缶と棒を持った人がその中に2人いた。

「注意して行ってください。」と声をかけられた。

雪田 休憩中

弓折分岐手前でアマチュアカメラマンが3人ほどカメラを構えていたが、槍ヶ岳は雲に覆われ顔を出さない。昨日は夕日もきれいだったと言っていたのに残念だ。

花見平 ミヤマキンバイ
弓折分岐手前でジュースの缶を棒でたたきながら歩く山ガール4人組がいた。たぶん、小屋の管理人からのアドバイスなのだろう。
鏡平小屋 弓折分岐ベンチ
山ガール4人組(弁当で食事中) 多くの登山者が登って来た。
病人(熊に襲われた怪我人?)を搬送中 鏡平山荘
ヘリコプターの音がうるさくなってきた。空を見上げるとヘリコプターが頭上に、たぶん、熊によってけがをされた登山者がヘリコプターで病院に搬送されているんだろうと思った。
山荘の名物はかき氷(寒いのでラーメン) 鏡池(晴れていれば槍が・・)
鏡平山荘に6時10分に到着し、ラーメンを注文ちょっとしょっぱかったが具だくさんで美味しかった。
イタドリヶ原
次から次へと登山者が 雨が強くなる。
小池新道を下山途中多くの登山者が登ってきた。雨が降ってきた頃、小学生3人と3歳くらいの子を背負った父親・母親の6人家族とすれ違う。カッパを着替えているところだった。たぶん双六小屋で宿泊し双六岳に家族で登るのだろう。この天気では明日も山の景色を見ることはできないだろう。この家族のためにも天候が回復することを願った。
深山温泉 露天風呂(三段)
ワサビ平に9時20分、駐車場に10時30分に到着。深山温泉の露天風呂に入り11時30分に新穂高を出発し家路につく。帰宅したのは4時30分だった。予定よりも早く家に着くことができた。

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