百名山96座

羅臼岳(1661m)

登山日記

  2011.8/16(火)

日帰り(曇り・霧)


 

           羅臼岳                                        翌日の羅臼岳
8/16(火)
ホテル地の涯4:40−登山口4:50−560m岩塔−弥三吉水−仙人坂−木下レリーフ−羅臼岳山頂9:40−登山口12:10−無料露天風呂13:00 
山登りの費用  ウトロ民宿2泊(1.4万円)  知床クルーズ3時間(8,000円) 
内訳 移動  レンタカー   
歩行時間  7時間     
 羅臼岳は昨年大雨で登山を中止した。今年は再チャレンジだ。
 
 8/14(日)と平取町のとよぬか山荘へ向かう。沢の増水で幌尻岳登山口へのシャトルバスが止まっていた。1日50人で小屋の宿泊を制限している幌尻山荘は7・8月は予約で満室。普通だったら変更すらできない。とよぬか山荘の人の話では、バスの理由で入山できないときは変更はしてもらえるということだったので一安心。気象庁の天気予報を確認したところ、8/19から天気が回復するようなので急きょ幌尻山荘の予約を変更した。
 幌尻岳と羅臼岳の登山日程を変更し、平取町から知床ウトロに向かう。夕方ウトロの道の駅に着いた時には小雨が降っていた。明日の天気は曇りだった。
 昨年、登山口のホテル前の駐車場を確認していたが、登山口の駐車場が不安だった。
ネットでいろいろ調べたが、露天風呂入り口の所に5,6台駐車できると書いてあったHPもあった。また、木下小屋の前に数台とも書いてあったりしたが、ホテル前の駐車場に駐車できると書いてあるのはなかった。朝、4:00にホテル前に到着し駐車場所を探す。ホテルの駐車場以外で停められるスペースが4台くらいだった。できるだけホテルから離れた場所に停めた。3組の登山者が登山準備にかかっていた。天気も心配だし熊が怖いのか誰一人出発しない。そうこうしているうちに一緒に出発しようという事になった。
 
 準備をしていると、ホテルの従業員が出てきて、ここはホテルの駐車場なのでここに停めてはだめだと隣の登山者に言った。どこの場所ならいいのかと聞き返すと道路の左端に停めてくださいとのこと。ここまで警察は来ないので心配ないとまで言っていた。どこらからがホテルの土地なのか全然表示がない。毎日、登山者とこんなやり取りがあるのかと思うと、看板を立ててもらいたいと思った。とりあえず駐車できたので一安心。

ホテル地の涯 木下小屋
 民宿を3:30に出て,駐車場に4:00に到着。天気が悪く空は暗いままだ。出発の準備をする。数台の車が入ってきた。
まだ、登山口に向っている登山者はいない。3組の登山者5人と一緒に出かけることになった。木下小屋の前が登山口だ。小屋のおじさんが出てきて早いですねと声をかけてきた。本当はこの小屋に泊りたかった。
登山口 ヒグマ出没多発区
2人組の一人が登ってすぐに登山をやめ引き返した。天気も悪く登る気持ちにならなかったのかなと思った。そして4人なった。一人は熟練の登山者のようで一人でさっさと先に行ってしまった。鈴を鳴らし笛を吹きながら3人で先を急いだ。
笛は意外と体力を消耗する。ここはヒグマ出没多発地区だ。
オホーツク海 岩峰入口
ほどなくしてオホーツク海展望の場所に来るが雲がかかり,いい展望は見られなかった。
笹道 サシルイ岳?
樹林帯が続く。登山道から羅臼岳が見えたと思ったが、よく考えてみるとこの場所から羅臼岳が見えるはずもない。
登山道 弥三吉水
 数人の登山者に追い越され前後には誰もいない。熊が出てきたら熊除けスプレーの出番だと意気込んだが実際出てきたら動けなくなるな・・・。水場に到着。弥三吉水をフィルター浄水器を使って飲む。晴れていれば美味いと思うのだが、特に感動なし。
極楽平入口 仙人坂
なぜ極楽平なのかわからないが、幹が地面を這うダテカンバ林だ。熊が出そうな雰囲気をかもしだしている。
銀冷水 簡易テント
銀冷水の表示はあったがどこに水があるのかわからなかった。水は飲みたかったわけではないのでどうでもよかった。
6畳ほどの休憩できる場所に簡易テントがニ張り張ってあった。自分で簡易トイレを持参しなければならないが、女性は助かるのではないかと思った。でも,大○を持ち歩くのは勇気がいるな〜。
サシルイ岳 大沢入口
サシルイ岳が望める羽衣峠を過ぎ大沢の入口に到着。高山植物がところどころに見られた。雪渓が残っている頃ならたくさんの花が咲いているんだろうと思った。
オホーツク海 木下レリーフ
海が見えたが、天気ははっきりしない。しかし,ここからの登りは視界が開け気持ちがいい。大沢を登ると羅臼平に到着。この場所には大きな広場があり木下弥三吉のレリーフが岩に埋め込まれていた。
フードロッカー 岩清水
フードロカーを確認。要するに熊が出るという事だ。緩やかな傾斜を登っていくと石清水に到着。岩からじみ出る水を口を近づけ直接飲む。甘い水だった。天気が悪かったこともあり水量は豊富だ。
山頂への登り 岩場
ここからは30分くらいの登りが始まる。ところどころ岩場があった。この付近で私を追い越して行った登山者数人とすれ違う。山頂での視界はゼロだそうだ。残念・・。
山頂 山頂直下の岩場
 頂上には一組の夫婦がいた。そういえば大沢の登りで追い越されたのを思い出した。天気が良ければ国後島が見えるんだろうな〜と独り言をいう。(次の日,羅臼町に向かう途中の峠で国後島を見たのでいいか。登山日が一日ずれていれば・・・・と後悔。今年の北海道の山の天気は読めない。気象庁の天気予報は外れっぱなし)何も見えない山頂で20分休憩。
団体さん 大沢
 私たちと入れ替わるように5,6人の登山者が山頂へ登ってきた。下山してすぐに団体が登ってきた。これはツァーかどこかの山岳会か?この団体が先に登っていたら山頂へ登るのに下で待っていなければならなかった。

 大沢の下山途中で雲が薄くなってきた。ここまで30人以上の登山者とすれ違う。その中に半ズボンで登って来た登山者がいた。そのとき寒くないのかな〜と言った言葉をこの登山者は聞き洩らさなかった。2日後にとよぬか山荘でこの登山者と同宿するとは夢にも思わなかった。ほとんどの山を日帰り登山しているセミプロの登山者だった。
オホーツク海 鹿
 下山途中大きな鹿が登って来るではないか。茂っている葉っぱを食べている。このままでは正面衝突だ。この鹿と戦っても何にもならない。こちらが身を引いてがさやぶに避難。登山道を迂回した。昨年のお盆過ぎ,この周辺で熊が鹿を捕え、登山道の付近の縄張りを主張し登山者を威嚇していた。環境庁のHPで登山を控えるようにと注意が載っていた。
熊対策のため4人で下山 無事下山報告
 熊出没多発地区に入る。前を下山していた夫婦と一緒になる。熊対策のために一緒に下山しようと話がまとまる。交互に笛を吹きながら下山。木下小屋にこの夫婦は立ち寄る。ここで熊スプレーを1000円で借りていたようだ。小屋の主人の話では、今下山してきた登山者は熊を見たという事だった。危なかった。もう少し下山が早ければ私たちが熊に遭遇していたのかもしれない。
岩尾別温泉無料露天風呂 知床公園線から
 無料の露天風呂に入る。駐車場から1分だ。三段の露天風呂風情がある。一段目は熱くて入れない。二段風呂がいい感じだった。自転車で旅行している青年も入ってきた。そうこうしているうちに水着を着た綺麗なお姉さんが入っていいですかと言ってきた。私たちが出るとすぐに入って来た。こっちの裸の姿(前も含め)は丸見えだ。見せて減るものでもないが、入るならお前も裸で入ってこいと言いたかった。
山で出会った高山植物

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