仙丈ガ岳へは二度目の登山だ。一度目は15年前(1985)に大学の友達と二人で馬ノ背から登った。お盆の時期だった。ヒュッテまで3時間弱なのにバテテシマッタ。それは二人ともぶっつけ本番の夏一登山だったからだ。地獄はそれだけではすまなかった。
この山小屋の定員(30人?)だったが、その3倍近い登山者が泊まった。当然荷物の置く場所もなく食事も2回か3回に分けて取った。荷物はビニールシートで外に置かされた。トイレには長い行列が出来ていた。
山小屋は、体を休めるだけの建物であり旅館ではない。しかし、予約だけで定員を相当オーバーしていたに違いない。本日は泊まれないと北沢峠のバス停の看板にでも表示しておくべきだと思った。(現在の小屋は建て替えられている。)
この時の光景は、苦い思い出として今でも鮮明に記憶に残っている。今だったらネットでボロクソニ書かれていただろう。
さて、今回の登山いついて話をしよう。本当は、三人で甲斐駒ケ岳への計画だったが、大阪の友達が体調不良で来られなくなった。三人揃った時まで甲斐駒を残しておこうということになり、仙丈ガ岳登山となった。
今考えると損をしたのは私だ。(一度目の記録写真が残ってなかったので結果的にはOKだ。)
小仙丈ガ岳からのコースはとても歩きやすく日帰り登山も可能だ。この時の山小屋は建てたばかりで綺麗だった。また、トイレも浄化槽つきの最新式のトイレだった。小屋は素泊まりのみ。
家族で来ていた宿泊者が焼肉を調理場食堂でやっていたのを見てびっくりした。とても旨そうだった。私達の食事は、パンとソーセージと紅茶とチーズだけだった。ここで載せている頂上での写真の若いカップルは、偶然にも2年後に南アルプス赤石岳で出会った夫婦だった。
こんな偶然もあるのかとお互いにびっくりだった。この夫婦とは1回だけメール交換をしたがそのままご無沙汰してしまった。今でも登山を続けているのだろうか?一年後に送ったメールの返事はなかった。これ以降、山に行って知り合い仲良くなった人でも名前や住所は聞かないことにしている。
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