百名山59座

高妻山(2353m)

登山日記

  2007.6.12

車中泊日帰り

 

          高妻山                                シラネアオイ
/11(月) 水戸16:00−小山−太田−上信越・長野高速道−伊勢崎IC−横川SA20:00−信州中野IC−戸隠キャンプ場22:45
6/12(火) 戸隠キャンプ場4:40−一不動避難小屋6:20−五地蔵山7:30−高妻山頂上10:00〜10:40−五地蔵山12:30−一不動避難小屋13:30−氷清水13:35−戸隠キャンプ場15:00−信濃町IC−長野・上信越・関越・外環・常磐道高速道−水戸20:20
山登りの費用  24,290円 
内訳 交通費  ガソリン代 8,020円 高速料金 12,000円 走行距離716km
その他 食べ物2,660円  土産1610円

  今回の高妻山は,思った以上にハードな山だった。いつもだったら梅雨に入っている頃である。今年は梅雨入りが遅く晴天が続いている。予報では週末から全国的に梅雨入りのようだ。行くなら今しかないと急遽休みを取り山に向かった。稜線のところどころにシラネアオイの花が咲いていた。このような晴天が続けば高山植物は早く咲いてしまうのではないかと思われる。この時期に快適な登山ができるのは嬉しいが,梅雨がなくなるような気候が続けば山の花はどうなってしまうのかと心配である。                                                             

戸隠牧場駐車場

牧場入口

水戸を夕方4:00に出発し,戸隠キャンプ場へ着いたのは夜の11:45だ。途中高速の横川SAで休憩し,夕食を食べた。高速長野道でカーナビが指示したのが,妙高高原ICどうしても納得できなかったので信州中野で降りた。コンビにも寄りたかったのでちょうどよかった。駐車場には私以外の車は一台もなかった。平日とはいえ心細くなった。とにかく寝ようと睡眠に入った。朝3時に起きた。山の用意をしていると一台の車が入ってきたので安心した。登山者であることを祈った。どうしてもここが牧場の駐車場とは思えないので看板を探していたらこの先であることが分かり車で移動した。牧場入り口が500m先にあり安心した。その後2台の車が入ってきた。

登山口

クサリ場

時間はすでに4:30になっていたので急いで登山口に向かった。前を行く中年のおじさんも単独行だ。顔は真っ黒に焼けていた。相当山に入ってそうな人に見えた。後を追ったが付いていけなかった。登山道からは沢沿いの道がずっと続いた。これで雨が降っていたら大変な登山道だと思った。ほどなくして最初の難関20mのクサリ場があった。

帯岩の岩壁

一不動避難小屋

沢沿いを登っていくと帯岩の岩壁へ遭遇した。足元が濡れてないから渡れたが,雨だったら相当怖い。これが北アルプスなら間違いなくハシゴを設置する場所になっていると思った。とにかく山道はどこが管理しているのかふと疑問に思った。沢沿いを登って行くと氷清水の水場があったので,少しだけ水を飲んだ。

五地蔵山

八丁ダルミ

ほどなくして避難小屋に到着一休みした。小屋には誰もいなかた。ここの小屋にはトイレはない泊まった人はどこにするのだろうか。小屋周辺は汚物が散乱していると書いてありできるだけ小屋は宿泊に利用しないようにと書いてあった。ここからは樹林帯の稜線を歩いた。ここまでの沢道と違いとても歩きやすい。二釈迦・三文殊・四普賢を過ぎて五地蔵山へ到着。休憩を取った。六弥鞁・七観音・八丁ダルミへここで複数の声が聞こえてきた。私の前に登っていたのは中高年のおじさんが一人だったはずだったが,すでに6人のグループが先に登っていたとは予想もしていなかったが,登っているのは私だけではないと安心した。八丁ダルミでこのグループを追い越し先を急いだ。話を聞いていると地元の山岳会のメンバーらしかった。リーダーらしき男2人と女4人のグループだ。ここからは高妻山へのきつい登りだ。しかしこの周辺にはたくさんのシラネアオイが咲いていて疲れを癒してくれた。

大鏡

高妻山頂上

この周辺には一部雪渓が残っていた。標高にして20m位だろうか気をつけながら雪渓の上を登った。山頂へ向かう途中,私より先に行った中年のおじさんとすれ違った。「頂上ではガスが上がって来てますよ。」と声を掛けてくれた。私は「頂上まで何分ですか?」と聞き返した。すると「あと30分くらいですかね。」と言ってくれた。とにかく先を急いだ。頂上に着くと半分の視界がガスにかかっていた。途中で雪をかぶった北アルプスの山並みがはっきり見えていたのに写真に撮らなかったことを後悔した。

山頂からの妙高山

雨飾山

頂上に残っていた雪渓の中でペットボトルを冷やし,一人で山頂でおにぎりを食べていると,一人の登山者と6人のグループが登ってきた。ほどなくしてガスが消えて視界が開けてきた。頂上で40分の休憩をとりまだ登っていない妙高山・火打山・雨飾山の写真をガスの切れ間から撮った。北アルプスの山並みは雲が稜線沿いにかかりいい写真を撮る事ができなかった。このグループと後から来た2人の登山者はこの先の乙妻山まで行くと言って出発して行った。ここからは往復2時間かかる。下山は何時になるのだろうかと心配になったが,しかし地元の人なので大丈夫だと思った。その人たちの話ではこの先の乙妻山までの稜線からの景色がとてもすばらしいとのことだった。

沢道

下山

10:40に山頂を後にし下山を開始した。避難小屋までは雪渓のところ以外はよく整備された山道で安心だったが,キャンプ場までの沢道は気を緩めると危険だ。下山途中15人位の登山者と登山道を管理している役場(市・県・国)関係のグループとすれ違った。平日でも登る人はたくさんいるんだなと思った。やっとのことで1:30分に避難小屋に到着した。6人のグループが小屋前で休んでいた。戸隠山から下りて来た人達だと思った。どこかの大学の研究室のグループかと思ったが,山道を管理している役場(林野庁含)関係の人達だった。話を聞くと登山道の整備と確認のために合同で山に入ってるとのことだった。岩の目印(ペンキを付けながら)・枝につけるリボン(追加)・看板(位置をなおす)などをしながら下山していた。私もこの人達の後を追ってゆっくり下山した。予定より1時間遅れて3:00に登山口に到着した。牧場売店で牛乳・ソフトクリームを食べた。首都高速が混まないうちにと3:20分に牧場を後にし自宅に着いたのは夜の8:20分だった。

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