百名山93座

十勝岳(2077m)

登山日記

  2010.8/14

日帰り(晴れ)


3/14(土)

 

           十勝岳                                                 登山口登山届け
8/14(土)
網走0:00−望岳台登山口4:50−美瑛岳分岐−避難小屋5:50−昭和噴火口−十勝岳山頂8:00−8:50−望岳台登山口10:50−富良野散策−道の駅−旭川17:00 
山登りの費用  
内訳 交通費  航空券+レンタカー   
走行距離  歩行時間 5時間     
 十勝連峰最高峰の十勝岳は今でも噴煙を上げている活火山だ。明日から天気が崩れそうだ、旭岳に登る予定だったが天気が悪くても登れる旭岳を明日にし十勝岳に変更した。

 網走から旭川まで約4時間半の道のりだった。制限速度で走っていたら6時間以上はかかっていたろう。網走からの高速道路が無料になっていた。お盆休みということもあり結構車が走っていた。

 今回、十勝岳に登って100人以上の登山者に出会った。家族連れも多かった。
白金温泉に入りたかったが、富良野の散策を優先した。

 富良野の農村風景は北海道の象徴だ。時期は過ぎてはいたがラベンダー畑などを見ることが出来た。たばこのコマーシャルで使われたセブンスター木などを見て車で回った。一番びっくりしたのが、富良野の観光農園やお土産店や町並みは軽井沢より軽井沢らしかった。これが北海道なのかとびっくりさせられた。

美瑛237号線 望岳台駐車場

 

網走から夜中に車を飛ばし望岳台登山口に4時30分に到着。車中泊したと思われる登山者などを含め10人くらいの登山者が出発の準備をしていた。睡眠は3時間程度、この暑さを考え3リットルの水をザックに入れ出発する。

登山口

登山者名簿には、すでに10名近くの登山者の名前が書いてあった。半分以上は北海道の人だった。風景は阿蘇山に登る感じだ。

美瑛岳への分岐

砂利道の登山道を歩く。大きな石もゴロゴロしていて歩きづらい。太陽が上がらないうちに距離を稼ごうとペースをあげた。

十勝岳避難小屋へ

高山植物はほとんど終わっているが所々に花も咲いている。1時間ほどで避難小屋に到着。コースタイムより10分遅れている。数人の登山者が軽い朝食取り休憩していた。私もゼリー状のドリンクを飲んで5分ほど休憩。

急斜面 肩へ

岩場の登山道を過ぎると、ガラ場の急斜面になる。ペースを崩さないように砂礫の斜面を一歩一歩歩いた。肩は見えているがなかなか着かない。

昭和噴火口 美瑛岳

やっとの事で肩に到着。十勝岳の山頂や美瑛岳がやっと顔を出した。よく見ると半数の登山者がいなくなっていた。美瑛岳方面に向かっているようだ。余裕があれば美瑛岳に回るつもりだったが、登山口で待たせている連れに申し訳ないので、十勝岳往復で我慢しようと思った。そして、出来るだけ早く下山して富良野の町を散策しようと思った。

分かりづらい登山道 粘土質の斜面

長い稜線は完全な砂場だった。これが急斜面だったらずるずる後戻りするだろうと思った。噴火口からは煙が立ち上っていた。音はしていないのだが、ゴロゴロと今にも噴火しそうな感じだ。風向きがよかったのか臭いは気にならなかった。斜面は粘土状の土ともろい岩の石で固められていた。後から登ってきた来た地元の40代らしき登山者と話をする。彼はテントを背負っていた。この場所は雨が降ると滑りやすく登るのが大変だと話していた。もっと話をしたかったが、彼はさっさと行ってしまった。

十勝岳山頂 山頂の登山者

3時間で頂上へ到着した。予定より1時間早かった。頂上には5人の登山者がいた。記念写真をお互いに撮りあっていた。若い青年が、美瑛岳に回るかどうか迷っていたようだった。この青年には写真撮影を5回も頼まれた。遠くのやまには雲がかかり大雪山が確認できなかった。

新得方面(左奥大雪山方面)
美瑛岳と上富良野岳は目の前に大きくそびえていた。50分ほど休憩し山頂からの眺めを堪能した。
登りの登山者

多くの登山者が登ってきた。6人グループの中高年の1人のおばさんが「やったーこれで90座達成した。」と言って「ビール・ビール乾杯しよう!」と叫んでいた。一緒に登る仲間がいるのはとても羨ましかった。

広い稜線

山頂からの下りでは、50人近い登山者とすれ違う。小さな子供を連れた家族登山者が多かった。北海道では家族登山の出来るポピュラーな山なんだろうと思った。太陽が照りつけこれから登る登山者はきついだろうと思った。稜線の肩の場所で休んでいる同年代のおじさんがいたので声をかけた。服装はハイキングの格好だ。一目で山登りの初心者だとわかった。地元の人で毎年一回自分の体のバロメーターを計るために登りに来ているとのことだった。茨城から来ていることや、北海道の山は初めてだということを話した。余計なことかもしれないが、山登りは太陽が昇る前に出来るだけ早く登り始めたほうがいいですよとアドバイスをした。気を付けて登って下さいと言って別れた。

十勝岳避難小屋

照りつける太陽と噴煙の十勝岳は、暑さが倍増した。避難小屋の日陰で少し休んでいこうと腰を下ろした。隣には学生さん風の青年が休んでいた。もう登ってきたんですかと声をかけられる。朝の五時から登ってたんですよと答える。彼は大阪から来ていた。富良野の農園で住み込みのバイトをしていて2日間の休みをもらって山登りに来たそうだ。明日から天気が崩れるという予報なのでテントを背負って縦走するかどうか迷っていた。結局、荷物を小屋のおいて山頂を往復するそうだ。帰り際に持っていた冷たいペットボトルを一つあげた。

ツアー登山者

登山口近くなって、ツァー団体2組とすれ違う。11時になろうとしていた。こんな炎天下に出発するとは、考えただけでぞっとした。
今からこの暑さで登るには最低でも2リットルの水は飲むだろうと思った。今回私が飲んだ水は750ミリリットルですんだ。

登頂記録へ

百名山軌跡へ