百名山7座

槍ヶ岳(3180m)

登山日記

  2001.7/22〜7/26

4泊5日(車中2泊)

槍ヶ岳 槍の穂先
日立−水戸−新宿(急行アルプス)−松本(タクシー)−新穂高温泉−わさび平小屋−鏡平−弓折岳分岐−双六キャンプ地−樅沢岳−左俣岳−西鎌尾根−槍岳山荘−槍ヶ岳頂上−
殺生ヒュッテ幕営−槍沢−横尾山荘−徳沢−上高地バスターミナル−松本(夜行列車)−新宿−上野−水戸−日立  

今回の登山は、学生と時,憧れていた槍ヶ岳である。最初に登ったのは、新穂高温泉からの西鎌尾根コース、2回目は上高地から東鎌尾根にぬけるコース・3回目は岳沢からの穂高縦走コースだ。今回は、4回目である。職場の仲間7人とのテント泊だ。
 
新穂高温泉 鏡平
 仲間は日立駅から電車に乗り、私は水戸駅から合流した。乗る電車は、新宿発急行アルプスだ。学生の時なら、満員電車だったが,今は簡単に座れる。早朝、松本駅に到着。しかし新穂高温泉行きバスの出発時間まで1時間以上ある。 バス停で待っていると、タクシーのおじさんが来て「安くするからタクシーに乗らないか。」と声をかけてきた。それでも料金は1人千円も高かったが,タクシーで行くことになった。新穂高バスターミナルは多くの登山者で賑わっていた。 到着後、荷物を確認し、早々に出発した。 今日の天気は、雲一つない晴天だ。この暑さは相当体に堪えそうだ。 秩父沢まではコースタイムで3時間だが、4時間以上もかかった。寝不足と重い荷物で足が動かない、水もガブガブ飲んでしまった。バテているのは今年入った新人と私だけ。 シシドウドガ原に着くころは体が動かなくなっていた。しかし、双六まで行かないとテント場がない。双六までは3時間20分だ。とにかく鏡平まで行ってから小屋泊まりにするかどうか決めることになった。やっとの事で鏡平に到着。私はここで宿泊したがったが、お金がもったいないということで双六まで行くことになった。
お花畑
ここで先発隊4人とバテ組3人に別れ行動することになった。先発隊は先に行ってテントを設営することに決まった。ふらふらになりながらやっとことで稜線分岐に到着。ここは休憩ができる木のベンチが設置されている。
弓折岳 ヤマユリ
ここで高山植物の写真を撮りながら20分くらい休憩した。あと1時間ちょっとだ。
双六小屋へ 双六キャンプ地
最後の力を振り絞って双六小屋に向かう。ここから稜線歩きで登りはなかった。到着した時,周りはすでに真っ暗になっていた。夕食は牛肉入りの肉じゃがだった。
双六小屋 樅沢岳
 今日は樅沢岳を通り硫黄乗越を経て西鎌尾根。そして6時間で槍ヶ岳頂上だ。槍の穂先を仰ぎながら一歩一歩槍ヶ岳に近づいて行く。
西鎌尾根 昼食
 長い登りだが道はとても歩きやすい。途中槍をバックに記念写真を撮った。また、お湯を沸かしインスタントラーメンを食べた。 山荘まで1時間のところで携帯電話が鳴った。見ると職場の先輩から電話だった。「天気はどうだ?」。「最高です。天気がよすぎて逆にキツイです。」と答えた。心配して職場から電話してきてくれたのだとてもありがたかった。そして疲れも一気に吹っ飛んだ。 
西鎌尾根 槍の穂先
 頂上直下で一人の新人がバテてしまった。リーダーが持っている荷物の中の水2リットルを捨てさせた。リーダーが言うには動けなくなった時は、荷を軽くするため水から捨てるということだった。小屋に着けば水はある。当然だが単独行で動けなくなったとき、水は捨てないだろう。新人の荷物をみんなで分担しやっとのことで槍ヶ岳山荘に到着。大勢の登山者で賑わっていた。20分ほど休憩し、槍の穂先に向けて出発。いつものことだが、行列だ。頂上では、記念写真を撮り20分くらい休憩した。登りより下りの方が怖い。
殺生ヒュッテ 横尾山荘
 明日の行程を考えて、殺生ヒュッテでテントを張ることになった。槍ヶ岳で御来光を見たかったがあきらめるしかない。今回は合宿なのだ。 殺生ヒュッテで買った水は、沸かさないと飲めない水だった。途中で捨てた2リットルの水が悔やまれた。今日は、上高地まで一気に下山だ。ザックの重さもなくなり、みんな軽快だった。 槍沢を下り横尾山荘に到着。ここも、観光客で一杯だ。昼食は、徳沢キャンプ場の休憩所で食べることになった。残っていたのは、パン・ラーメン・グレープフルーツなどだ。荷物を平等にするため残った食料品を全員で分けた。果物は私が強くいって購入してもらったものだが、不評だった。もっと食べやすいミカンやリンゴの方がよかったかもしれない。最初はスイカを持っていくはずだった。 ここから河童橋までは、2時間だ。
梓川 河童橋
   歩きやすい平らな道だが足はガタガタ・腰は重くとてもきつかった。到着してから松本までのバスの座席を予約し、出発までの時間土産店などをのぞいていた。帰りは急行アルプス新宿行きの回送電車だ。出発時間まで松本駅近くのサウナで仮眠を取った。出発時間に松本駅に行くと私達以外乗客はいなかった。ある駅員はこの時簡に季節列車が出ることを知らなかったみたいだ。しかし,この回送電車は現在廃止になっている。
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