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「開業医が経験したRSウイルス感染症」

第169回日本小児科学会長崎地方会(平成18年8月20日)で発表した内容


平成14年11月から平成18年7月に迅速検査キットでRSウイルス感染症と診断した206例を経験しました。


5例は、2回罹患し、211回の感染について検討しました。

男は105例(108回)、女は101例(103回)で、平均年齢は12.2ヵ月でした。
RSウイルス感染症は、11月(12%)、12月(56%)、1月(25%)に多く、
殆どの症例は2歳未満(88%)でした。

6ヵ月未満と6ヵ月以上で症状に違いがありました。
喘鳴は、6ヵ月未満では、3~5病日から、6ヵ月以上では、1~3病日から聴取される例が多く
発熱は、6ヵ月未満では、微熱のことが多く、
38℃以上の発熱は6ヵ月未満で32%、6ヵ月以上で85%でした。

入院を必要とする症例は、幼いほど多く、
6ヵ月未満では、26/59(44%)が入院し、酸素投与は8/59(14%)で、
6~11ヵ月では、8/64(13%)が入院し、酸素投与は、3/64(5%)でした。
1歳児は、7/64(11%)が入院し、酸素投与は3/64(5%)でした。

長崎県小児科医会  小野 靖彦  


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