ア・バオ・ア・クー

A Bao A Qu

もともとは資源採掘のためアステロイド・ベルトから地球圏に運ばれ、ラグランジュポイントL2に配された小惑星。
一年戦争開戦に際し、ジオン公国の手によって2つの小惑星と結合し、半年後要塞化が完了。
ソロモンと並ぶ宇宙要塞として機能、内部に工廠を有して一年戦争末期にはMSやMAなどの生産が行われた。

月面上にあるグラナダとともにジオン公国を防衛する最終防衛ラインであり、宇宙世紀0079年12月31日、地球連邦軍の星一号作戦の主戦場となり激戦が展開、連邦・ジオン双方とも多数の死傷者を出した。

なに語ってんだ俺は!?

えー、ガンダムが有名になりすぎてガンダムオリジナルと思われがちですが、実際は神話の怪物の名です。

バートン卿が自分の翻訳したアラビアンナイトで語っている。
またホルヘ・ルイス・ボルヘスは自分が見聞した伝承をまとめた『幻獣辞典』にて言及しているが、いずれも伝承の出典について詳しくは触れられていない。

インドのラジャスターン州ウダイプル郡チトールにある、ジャイナ教の15世紀の建造物、勝利の塔もしくは中国の架空の建造物の勝利の塔に生息している。

幻獣辞典原文ではチトールにあると記されているだけで、インドであるとは記されていないので、同名の別の場所かもしれない。

勝利の塔には、屋上のテラスへ通じる螺旋階段がある。
この塔の最下層には不可視の怪物ア・バオ・ア・クーが眠っている。
塔の螺旋階段を上る者が現れると目を覚まし、影を捉えて踵に張り付き、一段上るごとに色と輝きを増し、最上段まで登ったとき、ア・バオ・ア・クーは完全な姿を現すという。

勝利の塔を登り切った人間は涅槃に達することができると言われており、そうなるといかなる影も落とすことはない。
影を捉えるア・バオ・ア・クーはその人間を捉えて最上段へ上ることはできないのだ。

完全な姿になれなかったア・バオ・ア・クーは苦痛に苛まれ、色も輝きも身体も衰えていく。

塔を上る人間が下り始めれば、ア・バオ・ア・クーはたちまち最下層まで転がり落ちて倒れ伏してしまう。

かくしてア・バオ・ア・クーは、勝利の塔の最下層で訪問者を待ち続けているのである。
これまでに、ア・バオ・ア・クーが最上段まで上りきったことは一度しかないと言われている。

・・・・・・なんか矛盾してるがまあいいや。

ア・バオ・ア・クーの特性として、身体全体でものを見ることができる、触れると桃の皮のような手触りをした皮膚を持つと伝えている。

ちなみにこいつの目的その他一切不明、塔を一緒に上って何がしたいのだろう?

ゲームではメガテン・モンコレに登場、コミックではMARメルでアルヴィスのGAにこの名前が使われましたが、いずれも名前だけですね。
まあそれ以外どう使えというのか・・・こんなわけの分からん怪物。