アブラ=メリン

Abra-Melin

正確な名前はユダヤ人アブラハムより息子ラメクに伝えられたアブラ=メリンの聖なる魔術

ドイツ南部の都市ヴュルツブルクに住む魔術師が、一四五八年に息子のために書いたといわれる三巻からなるヘブライ語の魔術書。
実際には、古くても十七世紀以降に書かれた物とされている。
この本によると魔術を悪用してはならないと書かれている。

内容は、飛行、予知、治療等がある。
この書は3部構成になっており、第1の書はアブラハムがこの奥義に出会うまでの来歴が語られ、最も重要な第2部ではアブラハムが息子ラメクへ秘伝伝授の書簡の形で魔術や、その注意事項を詳しく解説している。
そして、第3部において、名前を記した方形を用いて様々な奇跡を起こす方法が記されている。
この魔術書には、おどろおどろしい伝説がある。
この書の中で、第3の書にある方形を用いる時は、必ず守護天使との知遇を得てからにすること。
さもないと効果が無いばかりか最悪の場合、支配下に置かれていない悪霊が暴れ出して恐ろしいことが起こると・・・ 

例えどのようなものであれ、魔術に不用意に触れるべきではない。

M・メイザースがパリのラルセナル図書館にて発見し、英訳したものが一般的。
こちらの方は邦訳版もあり。