アスモデウス

Asmodeus

アスモダイAsmoday、アシュマダイAsmodai、アスモデAsmodee、シャマダイ、シドナイChashmodaiとも。
悪霊の頭、魔人の王、剣の王、裁きの被造物、地獄の王、復讐者の公子、淫乱な公子と様々な異名を持つ。

七つの大罪のうち色欲に照応される大魔王の一柱。
歴史は古く3千年以上前のゾロアスターのアエシュマ・デーヴァが原型といわれる、最古参の悪魔の1人。
ユダヤの立法博士の中にはサマエルと同一であるという説を唱えるものもいる。
リヴァイアサンに次ぐ地位だという。

旧約聖書外典「トビト書」にはサラという娘に取り付いたというエピソードがある。
サラに恋をしたアスモデウスはサラの夫となった男を、次々と殺していった。
7人が殺されたところで、サラと結婚しようという男はいなくなり死すらも覚悟したサラは神に祈りを捧げる。
そんな折、2人の若者がサラの住む町にやってきた。
サラの父、ラグエルの遠縁トビアとアザリアという人間に姿を変えた大天使ラファエルである。
ラファエルはトビアにサラとの結婚を勧め、持参したチグリス川で手に入れた魚の肝臓と心臓をいぶせば悪魔はたちまち逃げ去ると教える。
逃げ出したアスモデウスは追ってきたラファエルにあっけなくつかまり、縛り上げられてしまったという。
この後も、様々な場面に登場していることから、逃げ果せたか、解き放たれたかしたと見える。
まあ、惚れた女には一切手を出さなかったところをみるに、なかなか純情なようだ。
性質の悪いストーカーよりはましといえる。

このアスモデウスは天使のころは最上位の熾天使の1人だったという。
またグリゴリと人間の娘との間に生まれた巨人の1人ともいわれ、生粋の悪魔であり生まれたばかりの赤ん坊に触れることが出来ると即座に絞め殺す性癖があるという。

時代が進むごとに様々な悪名が付加され、乙女たちの心を離反させ、痩せ衰えさせることを誓いとし、かつては智天使のリーダーだったという説も生まれた。
酒や賭博、音楽、演劇、舞踏などを好み、人に贅沢による罪を犯させるのを楽しみとしています。

ソロモン72柱の魔王の1人としては、72の軍団を支配する魔王。

地獄の東の王国を支配する魔王アマイモンの副官でドラゴンに乗り、雄牛、人、雄羊の3つの顔、尾は蛇、足は鵞鳥、その吐息は炎で軍旗と槍を手に現れる。
また顔は炎のようで、翼を持つ以外は人間と変わらないという説もある。

数学、天文学、幾何学、工芸術をマスターしており、丁寧に頼みさえすればその知識を与えてくれる。
また彼に出会ったとき、「あなたこそアスモデウスに間違いありません」と指摘すると、素晴らしい指輪をプレゼントしてくれるという。
不可視の術を使い、 莫大な財宝を見つけ出し、人を空を飛んで運んでくれる。
ただその際に他人の家の屋根や扉を吹き飛ばし、中を覗くといった悪戯をすることもあります。
他にも未来を見通したり、様々なものに変身できるという。

またソロモンの王位を奪ったこともある。
力に溺れ、暴政をやりだしたソロモンを諌めるために、神に頼まれ魔術の源である指輪を奪い、王位を簒奪したのだ。
その後、親しかった宰相の協力により指輪を取り戻したソロモンはアスモデウスに鉄枷をはめ捕らえエルサレム宮殿の建設を手伝わせたという。またいち早く逃げ出し、捕まえる事が出来なかったとう説もあります。
また大天使ガブリエルにエジプトの町外れの洞窟に閉じ込められたというのもある。

この他にもローマの圧政からユダヤの民を解放するために、ローマ皇帝の娘に取り憑いて脅迫し、様々な要求を飲ませたというエピソードもある。

また17世紀に修道院の人間に取り付き、そのさいに声明文を残している。
この声明文はパリ国立図書館に保管されているという。

歴史が古い分、様々な説が存在しいくつか矛盾した説もあるが個人的意見としては純粋な存在ではと思われる。

支配領域は、日中の宝瓶宮10度から20度。

予想通り、アスモデウスが一番長くなったな。
えー、既存作品においても登場頻度が高い人気者で、トレーディングカードゲーム、モンスターコレクションでは特に活躍している。
カード自体の能力も最高レベルで剣の侯爵の異名を持ち、物語でもホーリィの手記ではちと許せんがボルカノを斬り、デーモンハートでは準主人公として活躍。

自分のシナリオでは魔剣グラムを振るう七大魔王の1人で、重要人物。
デザインは・・・少女漫画あたりに登場する美形悪魔を想像してください。そんな感じです。
かなり一途な性格に設定してます。
伝承とはアマイモンとの立場が逆だったり・・・あとエリゴールは直属の部下って設定。