アスタロト

Astaroth/Astoreth/Ashtart/Ashtaroth

アストレト、アスタロス、アシュタロト、アシュタロテ、アシュタロスとも。

ルーツはフェニキアの女神アスタルテである。
アスタルテ自身のルーツも古代メソポタミアの女神イナルナまで遡るので、実質的にはさらに古い女神である。
年の話したら祟られるかな?

キリスト教は男尊女卑の色合いが強い宗教であり、女神が大嫌いである。
多くの女神が悪魔にされ、アスタルテも死の女神とされた。

やがて男性の悪魔アスタロトとなる。
これにはいくつか説があり、同じカナンの神だったアシュタルという男神と混同されたため。
奔放すぎる淫蕩の罰として身体を男性とする、あるいは男と混ぜられ地獄へ落とされた。
もとは天使で、性別はどっちにもなれる。
と、様々な説が存在します。

ソロモン72の魔王の1人としては、40の軍団を統べる公爵で地獄の主計長官。
座天使の公子、地獄の大公、恐怖公と呼ばれる。
元は座天使または最高位の熾天使だったという。

地獄の龍に乗り、唇には血のルージュ、全身黒尽くめの黒い天使で、右手には毒蛇を持ち、その吐息は悪臭を放つ毒であるという。

秘密という秘密を探り出し、過去と未来を身通す力があり、自分とは無関係のように堕天使たちが天から落とされた時の事を語るという。
怠惰な生活を好み、人間に対してもそのように働きかける。
また邪悪を好み、人の苦しむ様を楽しみもする。
だが召喚者には誠実で、真実を答えるという。

召喚時は魔法の銀の指輪を用意し、それを自分の顔の前にかざすなどの防御手段を講じなければ、その悪臭に耐えられないという。

同じソロモンの魔王、バールの妻という説もあり、女性であるということになる。
また一説では西方を支配している、呼び出すのは水曜日でなくてはならない。
人間を自由学科の専門家にしてくれる。
領主との交友を人にもたらす。
シドニア人やペリシテ人が彼を崇拝した。
という説がある。

アブラメリンでは不動産を失わせる術にアスタロスが呼び出される。

レライエ、ウヴァルを僕としているといわれる。

支配領域は、日中の磨羯宮10度から20度。

自分のシナリオでは女性、7大魔王の1人と設定。
代わりの72魔王は何をもってこよう。