バルザイ
Barzai
HPLの短編小説『蕃神』にて登場した人物。
ドリームランド、ウルタールの賢者。
何人たりとも猫を殺してはならないという独特の法律がウルタールで制定された際に市民たちへの助言を行ったのも彼である。
ナコト写本に通じ、フサンの謎の七書を深く極め、半神と見なされるほどの力を持った賢者であった。
2〜300年前にハセグ=クラの峰で大地の神々の姿を見ようとして弟子のアタルを伴い登頂。
実際、大地の神々を超える力を持っていたようであるが
「月が翳り、神は夜闇の中で舞い踊っておる。空には恐怖がある。人間の書物にも大地の神々の書物にも預言されておらぬ蝕が月をおかしておる・・・・・・(略)知られざる魔力がハテグ=クラにあるのだ・・・・・・ああ、ああ、ついに。小暗い光の中に、わしは今こそ大地の神々を目にしたぞ」
との声をアタルが聞いた後、悲鳴とともに
「蕃神だ。蕃神どもだ。弱々しい大地の神々をまもる外なる地獄の神々だ・・・・・・目を向けるな・・・・・・ひきかえすのだ・・・・・・見るな・・・・・・見てはならんぞ・・・・・これこそ無限の深淵の復讐だ・・・・・・あの呪われた、あの忌まわしいあなぐらが・・・・・・慈悲深い大地の神々よ、わしは空に落ちていく」
との声を残し、異様な月蝕とともにその姿を消し、消息はようとして知れない。
なお、蕃神とは一説では這い寄る混沌を始めとする外なる神々だともいわれる。
そりゃあ、勝てんわ・・・