ベリアル

Belial、Beliar、Berial、Blil

ソロモン72の魔王の1人・・・なのだがそれ以外にも旧約・新約・正典・外典・偽典聖書、死海文書など色々なところに登場しており、72の魔王にも含まれているといった方がいいかもしれない。

その前身はルシファーの次に創造された天使で、力天使の位にいたという。
名の意味は「無価値な」「邪悪」「無益」「卑しいもの」。もとは普通名詞だったようだ。
「偉大なる公爵」「虚偽と詐術の貴公子」「炎の王」「敵意の天使」「隠されたる賄賂と暗殺の魔神」という異名も持つ。
またベリはバールの転訛でありバール神の分身の一つともいわれる。

美しく優雅で威厳に満ちた姿をしているが精神が腐ってるそうだ。
心根は邪悪で悪魔の中でもっとも卑しく卑猥で、悪徳の為に悪徳に熱中する精神の持ち主で魂は醜悪。
こいつほど淫らで不埒な奴はいないと散々な言われよう。
だが笑える人間が今の世の中、それほどいるだろうか?
外見ばっかりで中身が腐ってる奴などいくらでも見かけることが出来る。

ミルトンの失楽園では弁論術に長けどんな低俗な内容でも素晴らしい話に聞こえ、天使すらも欺かれるほどだという。
それに反して善行には怠惰で臆病・・・むうますます今の人間のようだ。

サタンと同一視されることもあり、七大悪魔の候補の1人で欺瞞、傲慢、怠惰にあてられることもある。
サタナエルとも同一と見られ、グリゴリの1人とされることも。どちらにしろ高位の魔王である。
地獄の王、反キリストと目されたりもする。

14世紀にキリストを訴えたという書物が出版され話題になったという。
当時は天界は神、地上と地獄は悪魔の領域と考えられ、人を神の信仰に目覚めさせるのは違法だとベリアルは訴えたという。
裁判官にソロモン、キリストの弁護人にモーセが出てくるなどなかなか面白い話である。
結果は無罪だがベリアルは地獄に落ちた者を支配する権利を与えられた。

またユダ王国15代王マナセに取り憑き、国を荒廃させ、(マナセ王は後に悔い改め敬虔なユダヤ教徒になりベリアルの計略は失敗した)さらにソドム、ゴモラに悪行、とりわけ爛れた性を広めた。
男色、獣姦をソドミーというのはこのソドムに由来している。
この町は最後に神によって滅ぼされてしまう。
メガテンじゃロリコン扱いだしなー。

ソロモンの魔王としては50の悪霊軍団を従えている。

燃える戦車に乗った美しい天使の姿、または角の生えた天使、首が2つある天使、2人の天使の姿で現れるという。
人間を誘惑し、悪の道に引き摺り込もうとする。
特に姦淫・富裕・聖域を汚すことは「ベリアルの3つの網」と呼ばれる。

召喚するには人間を生贄に捧げなければならないそうだ。
また願いを叶えるときにも生贄を必要とするという。

教会や議会での権力をもたらし友人や敵対者に好意を抱かせる力を持つ。

伝説ではソロモン王に財宝をもたらしたという。

支配領域は夜間の宝瓶宮10度から20度。

自分のシナリオでは72の魔王の上にくる七大悪魔になってるから、代わりに何を持ってこよう。