カラドボルグ

Caladborg/Kaladgolg

エクスカリバーのモデルとされる剣。

名の意味はウェールズ語でカレトヴルッフ硬い切り込み、深い切り傷という意味もあるが、接尾辞が雷を意味しており硬い雷、激しい雷の意だとされる。

ケルト神話のフェルグス・マクローイの持っていた魔剣で、神の国で、妖精の手によって鍛えられたものだという。

だがフェルグス・マクローイ自身がほとんど活躍しなかったため、この剣もどんな形状かすら伝えられずに舞台から姿を消してしまった。

かのクーフーリンと同時代の戦士であり、戦う機会があったが同郷のクーフーリンと戦うことを嫌い、わざと殺されようと一度は丸腰でクーフーリンと対峙した。
クーフーリンも丸腰の相手を殺すのを躊躇い、その後の戦闘も互いに示し合わせ八百長をしたほどだ。

そしてついにクーフーリンを後ろから討とうとした魔法使いを邪魔して助けてしまい、裏切り者の誹りを受け表舞台から去ることになる。

この紀元1世紀頃のケルト民族の戦士の武装は槍、剣、青銅の盾をもって二輪戦車に乗っていたようで、戦車に乗って盾を使わねばならないため、両刃の片手剣が主流だったようだ。

カラドボルグもこの様な剣だったろうと予想されている。