ダゴン
Dagon
虫サイズの宇宙人、げふんげふん。
名前はヘブライ語の魚ダグと偶像アオンからとも、穀物からともいわれるが定説はない。
古代パレスチナ西部沿岸に住むペリシテ人が信奉していた神。
父親は神であるエル。伝承によってはバールの父ともいわれる。
海神であり、カナン人にはダガンDaganの名で農耕神として信仰されていたようだ。
キリスト教にとっては布教に邪魔な存在であり、ほぼ駆逐されることになり伝承は現在は旧約聖書などに僅かに見られるに止まっている。
それによれば、ガザとアシシドというところにダゴンの重要な神殿がある。
ペリシテ人はイスラエルと戦い勝利して契約の箱を奪ったとき、アシトドのダゴン神殿にこれを奉納した。
翌朝ダゴン神像は破壊され、ペリシテ人は疫病に悩まされたため、賠償をつけて契約の箱を返還した。
ダゴンの神官たちは捕虜にした敵を生け贄として斬り殺す習慣があった。
またガザのダゴン神殿は士師記によれば英雄サムソンにより3000人の信徒とともに崩れ落ちたという。
ダゴンの姿は半人半漁の人魚のような姿と伝えられており、バビロニアの神オアンネスと同一視されることもある。
ミルトンの失楽園において、海の怪物とされ完全に悪魔の一人に数えられている。
ここではダゴンは上半身が魚の半魚人の姿をもつものとされる。