ベオウルフのドラゴン

Dragon of Beowulf

北欧の英雄叙事詩で語られる勇者ベオウルフと戦ったドラゴンである。

叙事詩の第二部でデネ(現在のデンマーク辺り)の王になり、ベオウルフが老域に達した頃に事件が起こった。

主君に罰を受けて逃亡中の男が、和解するためにドラゴンの護る財宝を盗んだのが事の発端だった。
300年の間、財宝を護っていたドラゴンは盗難に気付くと怒り狂い、ベオウルフの国にやってきて炎や毒を吐いて暴れ回った。

ベオウルフは炎を防ぐ鉄の盾を作り、ドラゴンを討伐するために棲家に赴いた。
連れ立った部下達はウィーラーフという若者以外は恐れをなして戦線離脱してしまい、ベオウルフは苦戦を強いられる。

ベオウルフの持つ名剣ネイリングも折れ、ドラゴンの一撃で致命傷を負うも、炎に焼かれながら素手でドラゴンを締め上げ、ウィーラーフが切り裂き止めを刺してようやくドラゴンを退治することに成功する。

しかしこの戦いでベオウルフもまた命を落とすことになる。
因みにドラゴンの死体は部下達によって海に捨てられたそうである。

うん、なんというか泥棒を追って行って暴れたらぶち殺されたドラゴンが少し可哀想でもありますね。

それとベオウルフはグレンデルの時といい、名剣持っててもへし折って、結局素手でぶち倒してますよね。
もう最初から素手でいいんじゃないかな?