電磁装甲
Electromagnetic Armor
電力、磁力を使用する装甲。
技術的にはかなり高度で、問題点も多く、いまだに実用化の目処は立っていない。
機構的には放電衝撃方式、通電方式、コイル方式の3方式が考えられている。
放電衝撃方式
これは反応装甲の一種で、爆薬ではなく電気エネル ギーを使用する装甲である。
従来の反応装甲に比べ、最大約30%上の効果が見られたという。
通電方式
ジュール熱を利用する装甲。
ジュール熱とは、電流を流したときに電気抵抗により発する熱のことである。
これは装甲を貫こうとする物体を大電力によるジュール熱で破壊または強度低下させるのを目的とした装甲である。
構造は装甲板と装甲板の間に導電性物質2枚とその中間に絶縁性物質を配置、導電性物質に大容量コンデンサー等で高電圧を通す。
弾が装甲板、絶縁性物質を貫通すると、絶縁が切れ弾に高圧電流が流れて、これによって弾を破壊、強度低下させ、威力を削ぐ。
三菱重工業が同様の方式で反応装甲の特許(特開平03-67999)を取得していたりする。
これは導電性物質を金属箔にすることで、絶縁が切れた際に金属箔に高圧電流が流れ、金属プラズマと化す。
この圧力により両側の装甲板が高速で移動し、侵徹体は変形・破壊され、HEATなどのメタルジェットも収束を乱され、侵徹効果を低下させる。
一応研究は続けられているが、大量の電力を使用するため実用的ではないという見方が一般的らしい。
まさか戦車に原子力発電を採用するわけにもいかんしな・・・
コイル方式
詳しい説明は省きますが、コイルに電流を流すと磁場が発生しますね。
ようは磁力を発生させて、飛んでくる弾を弾いてしまおうという装甲。
問題点は有効的な磁力を発生させるのに大量の電力がいる、そんな電流に耐えられるコイルが無い、そんな磁場を発生させたら周囲の悪影響が甚大、そして極め付けが砲弾が反磁性体 ・・・つまり磁力で弾けるものでないと駄目という最大の問題点を前に、実用化なんて無理というのが共通見解。
他には反磁性体の装甲を飛翔させて、侵徹体の破壊・変形を目的としたタイプや、磁場によって信管を誤作動させたり、磁場の誘導加熱により弾頭を自爆させる方法などが研究されている ・・・これも実用性には疑問が持たれているが・・・
一応これらの利点はかなり軽量にすることが出来ること。
重装甲に出来ない車両に搭載できないか研究されている。
ちなみに自分の小説「フレスベルク」では、電磁力で浮遊する装甲を登場させている。