ゲイボルク

Gaebolg/gae bolga/Gai bolga/Gae Bolg/Gae-Bolg/Gae Bulga/gàl bwlga

ガエボルグ、ゲブルガ、ゲイボルガ、ガイボルガとも呼ばれる。

ケルト神話の英雄、クーフーリンが愛用していた魔槍。

名の意味ははっきりとしないが、雷の投擲、蛇腹状の槍などとする説がある。

彼の師、魔女スカアハが作ったもので、柄は巨大な海の獣の骨から作られており、とてつもなく重く大きいため怪力のクーフーリンしか使えなかったという。
槍というよりは銛に近い形状で、切っ先は鋭く、刃には鋸のような切込みが入っていた。
このため刺したときにより大きな傷を負わせられるが、槍自体は簡単に引き抜けるという。

その最大の威力は投槍で発揮され、投げつけると穂先が30もの小さな刃になって飛び散るという能力を持っていた。

足を使って投げると威力が上がるともいわれ、ゲイボルクは槍ではなく技の名という説もある。

材料となった海の獣が何なのかは分からないが、鯨だという説もある。
もしかすると現存の海生哺乳類ではなく、幻想生物の類だったのかもしれない。

とある作品では因果を逆転させ、先に心臓に命中しているという結果を作ってから放たれ、必ず心臓に当たるという、どちらかといえばグングニルに近い能力で描かれた。