ガルム

Garum

恐れるものという意味。犬の姿をしているが巨人族出身であるらしい。

北欧神話に登場する魔犬。エッダ「グリームニルのうた」で木々のなかではユグドラシル、船の中ではスキーズブラズニル、アース神族ではオーディン、馬の中ではスレイプニルと最高のものを羅列する場面があるがその中で犬の中で最高と謳われている。
・・・いまいち、有難味が無いような気もするが。

死者の国、ニフルヘイムの門グリパヘイムを守護する冥府の番犬。ギリシャ神話のケルベロスと通じるものがある。

ラグナロクの日には、テュールと戦い相打ちになる。
テュールはフェンリルにより、片腕を食いちぎられ戦闘力が落ちていたためと思われる。
察するにガルムの戦闘力は並の者よりはずっと強い、というぐらい・・・いわゆる中堅どころというやつだろう。

実際小説や何かに登場するときもそれぐらいの強さのことが多い。

ちなみに、いわしなどの小魚や小えびを塩漬けにし、発酵させて作るヨーロッパ辺りの魚醤にガルムというのがある。