グラン・グリモア

Grand Grimoire

和訳では大いなる教書、大魔法書と訳される。

ソロモン王著書とされるが、その内容はどう古くみても15、6世紀頃のものだと見られる。
もっともソロモン王著書とされるものは後年の後付がほとんどだったりするので珍しいことではない。

17世紀付近にてフランスで内容が大成したみられ、20世紀のそっち方面の学者アーサー・エドワード・ウェイトは数あるグリモアの中でもっとも驚嘆すべきものと言っている。

ちなみにグリモア、もしくはグリモワールとは広義では魔術書のことで、正確には主に15世紀から18世紀にかけて現在の形になった、魔術にかかわるさまざまな文書の総称である・・・ま、結局魔術書のことなんですけどね。

この書によれば悪魔の権力者は皇帝ルシファー、君主ベルゼブブ、大公爵アスタロトの3人で、その下に宰相ルキフグス、大将サタナキア、副将フルーレティ、陸軍元帥兼検察官ネビロス、家老にして第二軍団指揮官アガリアレプト、旅団長サルガタナスの6人の上位悪魔がいるとしている。

悪魔の召喚方法が記されており、ルキフグスなど普通は召喚に応じない悪魔の召喚方法も記されており、評価を得ている。

1822年に出版された赤竜Red Dragonと共通点が多い。

胡散臭さ爆裂しまくってる一品だが、創作活動においては大仰な名前を含めこれほどネタにしやすいものもそうはあるまい。
事実、ゲームなどにもちらほら名前が見られる。