クルースニク

Kresnik/Kresnik

クルスニク、クルースニック、クレスニク。ハンガリーではタルボス(Talbos)と呼ばれる。

十字架を意味するKratに由来する。

スロヴァニアのイストリア地方でスラブ人に伝わる伝承に存在する。

人間の中から生まれる存在で、白い羊膜をつけて生まれてくる。
赤い羊膜をつけて生まれる吸血鬼クドラクと戦う宿命なのだという。

全ての町や村といった共同体ごとにクルースニックは存在するといわれ、光の勢力に加護を受けたヴァンパイアハンターである。

戦う際には馬や豚などの動物や火の輪に変身し、両者は律儀にも同じ姿となって戦うといわれている。
またこの際、クルースニクは常に白、クドラクの場合は全て黒い色をしているという。

この戦いは常に光の勢力であるクルースニクの勝利で終わると伝えられる。

ただし生まれ落ちたときの羊膜の欠片を左脇の下に付けるか、粉末にして飲みものに溶かして飲まないと勝てないとも言われる。

吸血鬼狩りであって、吸血鬼ではないのだがまあ吸血鬼関連ということで、超人・聖人と合せて吸血鬼にも収録してみた。