モンロー効果
Munroe effect
特定の条件下で爆発する際に起こる現象。
名前の由来は発見者のアメリカの科学者モンローさんの名前から。
またノイマン効果Neumann effectと呼ばれるものもあり、こちらはドイツの科学者ノイマンが発見した現象。
同時に利用したものはモンロー/ノイマン効果とも呼称される。
だがノイマン効果をモンロー効果の補足に過ぎないと見る動きも強く、どちらもモンロー効果とだけ呼ばれることも多い。
さて、その現象とは円錐型の窪みを持つ爆弾を、窪みとは反対側から起爆させると窪んでいる方向に強い穿孔力が生じる現象。
窪みがどうとか分からない人は、円筒の筒にすり鉢で蓋をしたものを想像してください。
大体そういう感じの形です。
理論としては火薬は起爆した側とは反対側に向かって爆発する。
これが窪みに(上の例えでいうなら、すり鉢の尖がった底の方)達すると・・・まあ、その形から爆発は受け流されます。
でも受け流された爆発は、すり鉢の周りに広がって、反射して、結局窪みの中心に集中。
一点に集中した力は前方に押し出されます。
本来爆発は球形に広がるものですが、モンロー効果は爆発が一点に集中して対象をぶち抜いてくれるのである。
ノイマン効果は窪みに金属を内張りしてやると起こる現象。
これにより穿孔力が増大する。
理論は爆発の際生じる高温で金属が蒸発、爆発の衝撃に乗り前方に噴き出す。
つまり蒸発した金属粒子を超高圧でスプレーされるのである。
さらに溶け残った細かい金属が中心部分でぶつかり合って溶着体と呼ばれる金属隗となって、混ざっているというおまけ付である。
さらに溶着体同士がぶつかり合う衝撃も+される。
まあ分かりやすく噛み砕くとガンダムで出てたビームサーベルみたいなのを瞬間的に発生できるわけです。
え?ビームはまた違う意味?ガンダムのビームサーベルは重金属粒子(まあ作品によって設定違いますけど)をぶっ放すものですよ。
発生原理は違いますがね・・・細かい突っ込み入りません。分かりやすく喩えただけですから。
分かり難い?まあ我慢してください。
この原理は対戦車砲などの弾頭に使われており、成形炸薬弾と呼ばれる。
そのため成形炸薬効果Shaped Charge effectなどとも呼ばれる。
ちなみに原理だけ聞くと簡単そうだが、実際は使う火薬の量、質、内張りする金属の種類、厚さなどなどで効果は変わってくるので設計は難しい。