ネクロノミコン アルハザードの放浪

Necronomicon the Wanderings of Alhazred

それまでに出版された『ネクロノミコン』に不満を感じていたドナルド・タイスンが、2004年に出版した。

ラヴクラフトが作中において『ネクロノミコン』からの引用として記述した文章を全て盛り込み、より設定に忠実な再現を試みた一品。

2006年に大瀧啓裕氏の訳で学習研究社より日本語版が発売された。
なお、他にスペイン語版Necronomicon: El libro maldito de Alhazredも発売されているとのこと。

設定上の訳者、オラウス・ウォルミウス、テオドラス・フィレタスによる本書に関して、著者アルハザードに関してがラテン語版及びギリシャ語版序文として収録されている。

目次

・砂漠の咆哮

・ロバ・エル。ハリイェーの歓喜

・情欲の魔物と忿怒の魔物

・死体を喰らうもの

・柱の連立するイレムの驚異と陥穽

・洞窟に棲むものども

・イレムの地下の失われた都市

・星に照らされる七つの門の部屋

・レン高原に通じる第一の門

・高みの都市に通じる第二の門

・水没したルルイエに通じる第三の門

・ユゴスに通じる第四の門

・アトランティスに通じる第五の門

・カダスに通じる第六の門

・アルビオンの神殿に通じる第七の門

・旧支配者について安全に述べられること

・土星に対応するイグ

・木星に対応するヨグ=ソトース

・火星に対応するクトゥルー

・太陽に対応するアザトース

・金星に対応するシュブ=ニグラス

・水星に対応するナイアーラトテップ

・月に対応するダゴン

・古の印として知られる旧支配者の大いなる印

・地底の河、アザニ

・木乃伊の都市メンフィス

・魔道士の墓について

・猫の不可解な習わしとその祭儀

・解明されたスフィンクスの謎

・王の宝庫での蘇生者

・本質の塩とその使用

・死者の谷

・第二瀑布の上を歩く死体

・アレクサンドレイアの書籍市場

・ジグラットと時を見守るもの

・バベルの塔と見守るものの失墜

・バビロンの廃墟

・ウマルの根とその採取法

・エデンの谷

・知恵の座

・マギ族の修道院

・シリウスの子らの内陣

 ・マギ族の秘められた目的

・星は何故正しくないのか

・図書館の地下に存するもの

・何故に旧支配者は死なぬのか

・ショゴスについて

・ユグの呪文

・生命の井戸

・ヘブライ人の遺物

・ダマスクスへの街道をさすらうもの

・朋輩の儀式

・シュブ=ニグラスとの契約の条件

・魂の瓶

・学者の小路

・ダマスクス鉄の秘密

・ダマスクスの埋葬地

・旅の終わり