オピオン

Opīōn/Opion/Ὀπίων/Ofivwn

オピーオーン、オピオネウスOphioneus、オピーネウス、オピネウスとも。
海の老人の意。名に蛇を意味するオピスがあり、蛇神

ギリシャ神話の創世記はいくつもあり、内容も異なっているが、オルペウスの書いた創世記において、世界を創ったのはオピオンだとしている。

原初の世界は卵が一つだけあり、この卵からオピオンが生まれた。
あるいは無が動き出し、無の嵐が宇宙の蛇オピオンになったという。
オピオンは無眼の蛇であり、その体から光と闇と愛、その動きから熱や風が生まれたとされる。

あるいはカオスから生まれた女神エウリュノメから北風ボレアスが発生し、ボレアスをこすり伸ばしてオピオンを作ったという。
オピオンはエウリュノメに欲情し絡み付いて交わり、エウリュノメは鳩に姿を変えて卵を産み、この卵から宇宙が生まれた。
・・・うん、ギリシャ神話の連中ってどいつもこいつも色欲に走るやつばっかりだね。

この2柱がオリュンポス山に創造主として君臨したが、増長したオピオンはエウリュノメの怒りを買い、頭を踏み砕かれ地に落とされたという。

別説ではクロノス達と戦争になり、オピオンと支配権を賭けて戦った。
この戦いはクロノスの勝利に終わり、妻のエウリュノメとともにタルタロスあるいはオケアノス(海神であり、海、海流の神格化、地の果ての意味もある)の中に消えたという

 他の創作作品はロマンシング・サガに敵キャラとして、レンタルマギカで敵組織名として使われている。