パンデモニウム

Pandemonium

19世紀の詩人ジョン・ミルトンの作品「失楽園」に登場する、悪魔の根城。

元ネタはギリシア語のすべての神々を意味するパンテオンPantheonの反対、デーモンのすべてからのミルトンの造語であろう。

日本語では万魔殿、伏魔殿、汎魔殿などと訳される。

建造にはマモンという魔王が堕天使の一隊を引き連れ、黒雲を吐き出す山の山腹に穴をあけ、そこから次々と金の塊を掘り出し、地中に埋まるさまざまな貴金属を手中にし飾り立てたという。

一応、城、神殿の類のようだが途方もなく巨大で、都市の様相を呈している。
ミルトンはローマやパリのパンテオン(多神教で様々な神を祭る神殿もこう呼ぶ)をそのまま悪魔風に反転させたのをイメージしたのかもしれない。

一応創作なのだが、現在は実際の神話のような扱いをされている。

これが登場する作品はFF、WA、クロノクルセイドなど枚挙に暇がない。
設定も多様で、FF8なんかはGA(従来の召喚獣みたいなもの、正確には違うが)として登場している。

D&Dでは風ふきすさぶ魔窟パンデモニウムとして登場。

そは風唸り泣き叫ぶところ。そはステュクスの闇に閉ざされし地下世界。
そは正気が絶え間なき狂気に襲われるところ。

無数のトンネル群で構成され、絶えず唸り声や悲鳴の混じりの狂気をはらんだ強風が吹きすさぶ世界。

自分のシナリオだと、やっぱり悪魔の根城。
まあそこまで巨大じゃないですけど。
ちなみに門番にケルベロスが配置されてるとんでも設定。