ベルーダ

Peluda

ペルーダとも。

ノアの大洪水の際に、箱舟に乗る事が出来なかったが自力で生き延びたという。
その後、フランスのラ・フェルテ・ベルナールのユイヌ川に棲み付き、近隣を荒らし回ったという。

雄牛ほどの大きさで蛇に似た頭と尾、四本の足を持ち、ライオンの鬣を思わせる体毛で覆われ、背には射出可能な毒の棘を持っていると伝えられる。
唾液には毒が含まれ飛ばしてくる上に火も吐ける。
川に入ることで水でも操れるのか、洪水を起こす事が出来る。
ノアの洪水に呑まれて、生き延びるために会得したのだろうか?
図らずもあの洪水はこのドラゴンをパワーアップさせてしまったのかもしれない。

家畜なども襲ったが、純粋な生き物を特に好むとされ、乙女や子供を好んで貪り食ったという。

中世に入ったある時、好物の美しい乙女を食い殺したが、乙女の恋人であったベルナルド青年が仇討ちを決意。
ベルーダのねぐらを突き止め、急所である尻尾を真っ二つにして退治した。

死体は村でミイラにされ、ベルーダ退治を祝ったという。