フェニックス

Phoenix

エジプト生まれのギリシア育ち、現在英国住まいのフェニックスさんです。
何故かというと、元々はエジプトの神話でギリシャに入っていまの伝説になった霊鳥で、フェニックスは英語読みだからです。
ギリシャ語ではポイニクスもしくはフィニクス(Φοι^νιξ)真紅の鳥という意味。

原義はフェニキアの鳥の意。フェニキア、紫、ナツメヤシの三つの意味を持つとも言われます。

モデルはエジプトの青鷺ベンヌだとされます。
ちなみに青鷺のエジプト名ベヌウは立ち上がるものを意味する。

日本では火の鳥、不死鳥と呼ばれていますね。
しばしば朱雀や鳳凰と混同されたりしますが、まったく別物です。

不死鳥などと呼ばれますが、実際には不死ではなく寿命が存在します。
寿命にはいくつか説がありますがだいたい500年ぐらいが一般的です。
300年とかいう説もあるみたいですが、どちらにしろ数百年単位です。

不死鳥と呼ばれる所以は死んでも復活するという能力のせいです。
復活の仕方はいくつか説があり、親鳥が死ぬと幼鳥はその遺骸を、アラビアからエジプトへ運ぶとされ、その周期は500年とされています。
他の説では親鳥の骸から虫が生まれ、それが成長して新たなフェニックスと成る説があります。
フェニックスの幼生は虫なんですね・・・鳥じゃないのかこいつは・・・
ただこれは不死とは言い難いですね。
ではもっとも有名な説にいきましょう、死期の迫ったフェニックスは香料を積み上げ薪の山を作り、その上に横たわり自ら火をつけます。
フェニックスは燃え、身体は液状に分解し(金属か、こいつは?)、凝固するとそこから再びフェニックスが誕生します。
また燃えた後の灰には命を蘇らせる効果が有るとされています。
ちなみに不老不死の生物は実在し、一部の水母は幼生に戻りまた成長するということをします。

その姿は初期は鶺鴒に似た姿だとされ、青鷺になり、猛禽類へと変化したようだ。
博物誌には大きさは鷲ぐらい、頸の周りに金色の冠毛が生え、体色は真紅で尾は青く何本かは薔薇色の羽毛が飛び出し、喉にはふさ、頭には羽毛でできた鶏冠があるとしている。
詩人ラクタンティウスは嘴は大きく色は白、全身は緑の宝石を散りばめたようだとしている。

また実際に存在を信じられていた時期もあるが、そのときも世界にただ一羽だけの希少な存在とされていた。

フェニックスの食料は太陽の熱や清らかな水蒸気だとされ、他に乳香の木やバルサム樹の樹液といわれる。

またユダヤ教に取り込まれてソロモンの使役した魔王の一柱に変化したと思われる。
キリストの象徴とされることもある。その復活の能力のためだろう。
面白いことするな、中世悪魔学者たちよ。

また錬金術師達は神話を錬金術の秘術が隠された寓話として捉え、フェニックスの伝承に関しては賢者の石の製作法として見ていたようだ。

蘇生や不死、再生や死の克服といったシンボルとなっており、様々なところで使われる。
創作作品にも数多く登場しており、シンボル、組織、技の名前、果ては巨大ロボットの名前とその幅も広い。

ちなみにフェニックスの丸薬っていう薬があったそうです。甦ったフェニックスの残していった巣から作ったとされる薬で、有名だったようで。
またインチキ商売か・・・