レッドキャップ

RedCap

直訳すると赤帽子。ブラディキャップBradyCap、レッドコームRedCombなどともいわれる。

その名の通り血染めの赤い帽子を被る、妖精の中でもっとも凶暴な種類。

スコットランドの伝承に登場し、姿は小型のゴブリンといった感じの骨ばった老人の姿で、目は赤く長い牙と鋭い爪を持つ。
杖、もしくは斧を担ぎ、鉄の長靴を履いているといわれる。
主に廃墟となった城や城砦に1人で住み、迷い込んできた人間や夜露を凌ぐために訪れた旅人が来ると、不意を突いて襲い掛かり残酷な方法で殺して、帽子を血に染めることを楽しむという。

彼等は退治されぬように転々と住処を変えるともいわれ、中には魔法を使うものもいるのだそうだ。
これを上手く利用できれば、不死身になれるともいう。

弱点は聖書の文句と十字架で、こいつを喰らわせてやると叫び声をあげ1本の歯を残して逃げ出すというが・・・キリスト教最高!!の風潮がある土地柄ではまあ当たり前か。

残酷で血生臭い事件のあった場所に好んで住むともいい、紛争が絶えなかったイングランドとスコットランドの国境付近に多いともいわれる。

その正体は城などを建てる際に人柱として埋められた人や動物の霊だともいわれる・・・人柱、逆効果じゃん。

また同地の別の伝承では赤い帽子の妖精が幸運をもたらすという話もあるが、別の種だろう・・・きっと血染めじゃないただの赤い帽子ですよ・・・たぶん。

都市伝説にこんな話がある。

バリエーションがいくつかあるので大まかに書くと、公共の女子トイレに盗撮カメラを仕掛けた男がいた。
で、そのトイレで女が滅多刺しで殺されるという事件がおきた。
トイレは鍵がかかっていて、密室・・・人が抜けられる隙間も無い。
男がビデオを見ると、犯人はしわくちゃの老婆の姿をした小人だった。
老婆が殺しを終えると、ビデオのほうを見て「次はお前だよ」

この後、男の後ろで物音がとかで締めくくられたりするが、この小人もレッドキャップの一種なのかもしれない。