サキエル

Sachiel

またはサチエル。

ユダヤ神話教の一分派エッセネ派の唱える七大天使の一人。

エッセネ派では不可視世界の天と可視世界の地という調和する対応物によって構成されているとしている。
ちなみに人間の世界はその中間に位置しているとされる。

エッセネ派の朝の聖体拝領の頌歌では一週間のうち木曜日の守護天使で、水の天使よ我が血のなかに入りて我が全身に生命の水をあたえたまえとされ、水の天使とされる。
エッセネ派のいう可視世界の地の天使とされているのだ。

またデーモン学文書にも同様の名前が出てくる。

9つの天球層を支配する9人の天使の一人で、木星を支配するヘブライの天使として載っている。

ちなみに悪魔学では悪魔を天使と呼ぶ場合もある。

少し突っ込むと、木星はザドキエルが司るというのが有力説で、サキエルはエッセネ派で木曜日に割り当てられた天使であり、曜日の天使をセフィロートの大天使や各天球層の天使に当てはめようとして起こった混乱だとされる。