中国武術の分類
中国武術・・・中国本土では当たり前だが中国とはつけない。
単に武術と呼ばれています。向こうの読みだとウーシュウになりますかね。
中国武術とは中国に伝わる武術のことで(当たり前ですな)、中国発祥ともインドから伝わったともいわれていますが、定かではありません。 その流派は、何百にもなります。
この膨大な数の流派がある中国武術ですが、いくつか大別方法があります。
北派・南派
中国のほぼ中央を流れる揚子江を境に北と南にわけ北派・南派という分類があります。一番一般的な分類法といわれます。
南船北馬という言葉があり、北では草原が広がり土地が広く馬が、南では川が多いため船が交通手段として用いられたそうです。
また、南拳北腿という言葉があり、南では拳を北では足技が多いということです。
北派
北派武術には太極拳・少林拳・形意拳・八極拳などがあります。
前述したとおり、草原など広い場所が多いところなので、武術の練習をするときも土地を広く使って練習したため、伸びやかな武術が多いと説明されることがあります。
南派
南派には詠春拳などがあります。
中国の南の地域は川が縦横に流れており、交通手段である船の上でも武術の練習をしたため、船が揺れてもびくともしない足腰を踏ん張った武術が多いと言われています。
また船の上のような不安定なところで戦うには、下半身の力を伝えることが難しくなります。狭い船内で動きにくく、踏ん張りが効かないところで戦うため、上半身のみの力で突くしかありません。だから腰の回転よりも上半身の力を利用して突くことになります。
比べてみますと、北派は横の移動が中心となり、南派は正面への移動が中心となります。
また足を使わずに上半身だけで打つ場合、外から内へ突く(ボクシングでいうフック)が中心となり、北派は内から外への突きが中心となります。
攻撃は、南派は外部破壊、北派は内部破壊を重視します。
つまり、全身のバネを使える北派は一撃必殺の内臓破壊を狙い、限定空間で動きを制限した状態で戦うことを想定した南派はコンパクトで腕力を使った骨を砕く技を重視するわけですな。
北派は剄、南派は力で打つともいわれます。もちろん、どちらを重視してるかってだけでその概念や技が無いわけではないですよ。例外もありますし。
内家拳・外家拳
中国武術の特徴の一つとして力の運用を詳細に分析していることがあげられます。
中国武術では力のことを「勁」と言う言葉で表しています。
一言でいうと、内家拳は剄、外家拳は腕力での攻撃を重視していると言えます。
内家拳
勁力を身体の内部から発する、気功的な考えを持つものが内家拳です。
代表的なものには太極拳・形意拳・八卦掌などがあります。北派が多いです。
外家拳
主に腰の回転や体の伸びなどの筋力でおこない打撃力を出すことを主体とする。
外家拳は基本的には少林拳系統を指すそうです。長拳、査拳、華拳など。南派が多いです
いくつか諸説ありますが簡潔にまとめるとこんな感じになります。
この二つが中国武術の代表的な分類法になります。
もちろん例外もたくさんあります。
この分類をナンセンスだとする人もいます。