ウルタール

Ulthar

ウルサー、ウルサルとも。

HPLが自分の小説に登場させた町で、猫好きであった彼の顔が垣間見える町である。

夢の国にあるスカイ河沿いにある小さな町。
4万年程前に近隣のハセグ、ニルの町と同時期にできた町である。

200年以上前、この村には猫を殺し楽しむ残虐な老夫婦が住んでいたが、村を訪れたキャラバンの少年メネスの猫が殺された際に、少年の意趣返しにより、老夫婦はウルタール中の猫に貪り食われるという事件が起こった。

以後、何人も猫を殺してはならないという法律が出来上がり、夢の国を語るときには枕詞のように登場するようになる。
現在は猫の神殿が置かれ、猫が溢れる都市になっている。

郊外には爽やかな農場や牧草地が広がり、町中に玉石敷きの通り、古風な尖り屋根を持つ美しい町である。

 町の最も高い丘の上にはエルダー・ワンの神殿があり、ロマールから持ち込まれたナコト写本最後の一冊、サンの謎の七書などの魔術書が安置されている。

主な生産物はキャベツや毛糸、ダイラス=リーンからの隊商や年に2回流浪の民が立ち寄る。