ユニコーン

Unicorn

イギリス文学を始めに創作作品などにも、頻繁に登場する幻想生物として非常に有名ですがその出典は今一つ不明確なものがあります。
有力な説は旧約聖書に登場するレーム(ニ角獣)がギリシャ語に訳された際に一角獣と誤訳され、そのままラテン語に訳されUnicornになったようです。

その姿は、白馬に額から一本角が生えた姿で表されます。

その角には不思議な力があるとされ、聖なる力を持ち、いかなる病気も治すことができるとされています。

また警戒心が強く人前に現れることはありませんが、清らかなる乙女には唯一気を許すといわれており、近寄ってきて乙女の膝で眠るといいます。
ユニコーンを捕まえるにはこうして誘き出して捕まえるそうです。
まあこういうのに協力する人が清らかかどうかは知りませんが・・・。
そういえば、GS美神ではそこら辺茶化してユニコーンを描いてましたね。

また乙女の言うことだけを聞くともいわれています。一説ではユニコーンの角は男根を象徴しているためとも言われます。
一応、精神的な愛と肉体的な愛の合一を象徴するとか。

ユニコーンの角は、魔法の薬の材料として、きわめて高価で取引されました。史実にも残っております。
十九世紀に至るまで、ロンドンでユニコーンの角の粉が入った薬と称するものが本当に売られていました。
まあ、実際は一角という角を持った鯨の角だったわけですが・・・
またこの一角の角自体もユニコーンの角として売られていたそうです。

そういう経緯もあってか、ユニコーンは一角を元に生まれた伝説であるともいわれます。まあ、一角も白いですしね。

ユニコーンは神聖な力の象徴として獅子などと共に、王侯貴族の紋章などに使われています。有名なのはスコットランド王家の紋章ですね。

他にも一角獣の伝説は世界各地に見られ、いくつか種類があります。
またヨーロッパのサーカスでは本物のユニコーンがいたようです。
角が1本しか生えなかった山羊の奇形だったそうで・・・まあ、ユニコーン=一角獣てことである意味、本物ではありますな。

余談ですが、一角の角は(正確には前歯の発達したものだそうです、凄い出っ歯)漢方で解毒剤として用いられたそうです。

ルイス・キャロルのアリスにも登場してますな。お互いがお互いを、お話の中の存在だと思っていたと言い合っていましたな。

前述の通り、様々な文学作品にも登場してますがその描かれ方は千差万別です。

また中世悪魔学では七大罪の怒りを表す紋章として使われたりもしたという。