ヘルシング
レビューでもやったヘルシングである。
この作品の吸血鬼の設定だが、ブラム・ストーカーのドラキュラがモデルである。
というか作者なりのドラキュラ後日談といったところか。
劇中での吸血鬼の説明で、ブラム・ストーカーを読めという台詞からも伺える。
また主人公である吸血鬼アーカードの名前も、ドラキュラを逆から読んだ名前である。
劇中に登場する吸血鬼はアーカードとアーカードに血を吸われ吸血鬼になったセラスの2人のみ。
他に登場する吸血鬼は全て人工的に吸血鬼となった紛い物の存在である。
違いとしては
吸血鬼に殺された人間は童貞・処女なら吸血鬼、違うなら屍食鬼になるが、紛い物の場合すべからく屍食鬼になる。
日光は大丈夫・紛い物はアウト。
血を吸うと相手の能力や記憶を自分のものにできる・紛い物は単なるお食事。
以上。
なお紛い物に関しては、かつてアーカードが血を吸い、そして唯一アーカードの血を吸ったというミナ・ハーカー(ブラム・ストーカーのドラキュラの登場人物)の死体を使い、吸血鬼アーカードの模倣を研究した結果である。
つまりこの作品における全ての吸血鬼の始祖はアーカードなのだ。
アーカード自身は人間から吸血鬼になったようだ。
判明している能力は、壁抜け、怪力、肉体変化。
アーカードはその姿を如何様にも変化でき、普段の青年の姿以外に、外伝では幼女の姿をとっていた。
さらに犬、蝙蝠、蟲などに変化しそれらを複合して戦える。
再生能力も凄まじく、首を落とされたり心臓を潰されても死なない。
血を吸い喰らった者達を使役できる・・・その身には軍隊すら内包している。