ヴァンパイア

Vampire

ドイツではヴァンピールVampir。

語源は様々な説があるが、はっきりとは分かっていない。
以下にいくつか説をあげてみる。

スラブ語圏から派生したというのが有力説。
ポーランド語の翼ある亡霊Upior、翼をそなえたUpierzyc。
リトアニア語の飲むWemptiが変化したもの。(今は否定されている)
トルコ語の魔女Uber、セルビア・クロアチア語の飛ぶ・吹くPiratiの合成。
セルビア語の飛ぶと否定Vamの合成。

スラブ語圏では少なくとも4世紀にはヴァンパイアの伝説があったようで、それらが入り混じって出来たのだろう・・・でも飛ぶのか、飛ばないのかどっちだ?
と、上の説を見ると思うかもしれませんが、鳥に似て非なるものという意味合いだという説があります。

ギリシア語に起源を求める説ではvamは血や生命を意味するαιμα、pirenは飢えているという意味とする説などがあるが、これを含めギリシア語起源説はあまり一般ではない。

西欧で初めてヴァンパイアという語が使われたのは意外と新しく、1725年の新聞ウィーン日誌にて。
セルビアのペーター・プロゴヨヴィッチという農夫がヴァンパイアとして蘇って被害者が出たという事件があり、公式文書に初めて使われることになった。

これを機にヴァンパイアという概念が広まり、アルノルト・パウル事件(ペーターの件と似たような事件)や私服を肥やす政治家をヴァンパイアになぞらえて風刺したりとヴァンパイアという言葉が定着し、また様々な論争を生むことになる(綴りはそれぞれ微妙に違ったようだ)

1734年オックスフォード英語辞典に載ることになる。

ヴァンパイアとは

ヴァンパイアとは日本では吸血鬼の字を当てられ、文字通り血を吸う怪物のことだと思われているが、実際は甦った死者・・・ゲームなどでお馴染みの言い方をすればアンデッドモンスター全般を指す言葉である。

もっとも、こういう怪物は命の源である血を原動力にしているという考え方があり、血を吸う怪物が多いのも事実だが・・・

その後も吸血蝙蝠を指す言葉になったり、妖婦という意味のヴァンプという言葉が派生したりしている。